私たち現代の語り手は、本に書かれて整理されたテキストを覚えて語ります。
人から聞いて覚えている話を語る伝承の語り手とは、語る手順が異なります。
このことはおはなし入門でも考えましたね。
既存のテキストを覚えるにしても、より自然な言葉で語れないだろうかという思いが、お話を始めたころからありました。
それで、少しずつ我流で、テキストに手を入れて語っていたのですが、昔ばなし大学で学ぶにつれ、「日常語の語り」として系統立てて考えるようになりました。
ここではその方法と意義をお話したいと思います。
カリキュラムに沿って学べば、日常語で語ることができるでしょう。
語りのテキストに手を入れるのは、慎重にしなければなりません。その基本になるのは、昔話の語法です。昔話の語法のページも同時に読んで学んでください。
