奥田継夫文/関屋敏隆絵/サンリード 1979年
以前、図書館のおはなし会で読んだ数日後、司書さんから質問がありました。
「年配の男性が、このあいだのおはなし会で読んでいた性教育の本の名前を教えてほしいといってこられました」と。しばらく考えて、ああこれだなと思い当たりました。
男の子が両親と銭湯に行くというだけの話です。商店街をぬけて、いつもの銭湯です。顔見知りの番台のおばさん、近所のお姉ちゃん、友達。母親が「きょうはどっちにはいるのん?」ときくと、ぼくは、「きまってるやん。男、男」と答えます。
お風呂の湯気とともに心までとけそうなリラックス感にあふれた絵本です。関西弁で書かれています。
銭湯から出ると、外では雪が降っていました。
「あしたつもるかなあ」