フィリップ・C・ステッド作 エリン・E・ステッド絵 青山南訳 光村教育出版 2010年
年配の飼育員のエイモスさんは、毎日バスに乗って動物園に出勤します。そして、ゾウとチェスをしたり、カメとかけっこしたり、サイにハンカチを貸してやったりと、動物の友だちとおだやかな日々をすごしています。
ある日、エイモスさんは風邪をひいて、園を休んでしまいました。動物たちは手持無沙汰でしようがありません。エイモスさんのことも心配です。とうとうみんなはバスに乗ってエイモスさんの家へお見舞いにでかけます。
写実的な絵なので、動物たちがバス停に並んでいるあたりから、子どもたち、「え~っ、バスにのれるの?」と声をあげます。次のページで動物たちが乗っているバスを見て、思わず笑ってしまいます。
動物たちは、それぞれのやり方で、エイモスさんがしてほしいことをしてあげます。いつもエイモスさんが動物たちにしてくれているのと同じように。