福地伸夫作 福音館書店 2018年
「こどものとも012」のシリーズですが、幼稚園の5歳児と学童保育(小学1年生から6年生まで)で、読みました。このシリーズには、たまに、大きな子どもも楽しめる作品があります。
初めの見開きのページで、左からくろねこ、右からしろねこが、「てをつなぎましょう」といって現れます。次の見開きページで、「はい、つなぎましょう」と、二匹は手をつなぎます。あとは、ねこが右から現れては手をつないで増えていくだけの展開です。
同じ言葉のくりかえしのリズムが楽しく、子どもたちは自然に口にします。いつも「はい、」と肯定して、決してほかのことはいいません。だから、読み手も聞き手も、とても穏やかな気持ちになります。もしも物理的に可能ならば、最後にみんなで手をつないで、大きな輪を作りたいです。
ねこたちの顔の表情はよく似ているのですが、からだの表現がさまざまで、リズム感があります。