うたがみえる きこえるよ

うたがみえるきこえるよ

エリック・カール作 もりひさし訳/偕成社 1981年 

モノトーンのページに、切り絵のバイオリンひきが登場します。

バイオリンひきは、歌や音楽を絵に描くことを宣言して、「あなたも、耳をすませ、空想のつばさをひろげて、絵本のなかのうたをみてごらんなさい」と呼びかけます。
バイオリンをひき始めると、黄色や青の音がぽろぽろとこぼれ出ます。
ページをめくると、色の粒は広がります。
次のページでは、まるでシンバルンのように色がふきだします。
ページをめくるだびに、月、太陽、人、魚、涙、花・・・と、カラフルな物語が展開されて行くのです。

本当に音楽や詩が聞こえて来ます。視覚と聴覚がひとつになる楽しさ、喜びを感じさせてくれます。

引き終わったバイオリンひきは、とってもカラフルなすがたに変身しています。

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