「2 幼児から」カテゴリーアーカイブ

パンめしあがれ

高原美和 絵/視覚デザイン研究所 2013年

なんとおいしそうなパンたちでしょう!

メロンパンが最初に出てくるのはうまいですね。子どもたちの一番のお気に入りですから。そばにはクリームソーダがいかにもどうぞというふうに置いてあります。ダブルハートのピンクのストローです。
あんパンは、ちゃんとつぶあんとこしあんが並んでいます。桜の散る丘の上。花びらは煎茶の上にもおちています。

あ~、ホットドッグ!
あかん、ぜんぶ書いてしまいそう(笑)

赤ちゃんと絵本を楽しむ会で読むと、1~2歳さんが、ページをめくるたびに近づいてきてとって食べる真似をします。学童保育に持っていったときも、手を伸ばしてきました。
一冊読むと、ああお腹いっぱい。え? もう一回読むの?

シリーズの「めしあがれ」「おべんとうめしあがれ」もどうぞ。

がたごと ばん たん

パット・ハッチンス作/いつじあけみ訳/福音館書店 2007年

ぼくは、おじいちゃんの手押し車にのって農場を進んでいきます。小さな赤いめんどりがついてきます。

明るい晴れた農場に、「がたごとばんたん」と繰り返しのリズムが明るく響きます。ぼくは、ジャガイモを掘り、ニンジンを掘り、玉ねぎを掘り、……高い蔓になっている豆も、地面のいちごもとります。ついてくるめんどりに、ぼくは、とっても得意そうに「こんなこともできるんだよ」といいます。

でも、あれ? めんどりは、鶏小屋に入ってしまいました。ついていくと、…!

この本の中には30種以上の植物が描かれています。それを見るだけでも楽しい絵本です。

どんぐりころちゃん

正高もとこ作絵/鈴木出版刊 2015年

どんぐりころちゃんが木からとびおりて散歩に行きます。歌いながら歩いていきます。 ♪ どんぐりころちゃん……

ある日のおはなし会でこの本を読みました。以下、実況中継。

「 わあ、どんぐりころちゃんや~ 」
子どもたちは、おはなし会の始まりで歌った歌が出てくるので、おおよろこび。いろんな形のどんぐりに次々と出会って、いっしょに歩いていきます。
「 ♪ どんぐりころちゃん あたまはとんがって…… 」
ページを繰るたびに子どもたちもいっしょに歌います。ほんと、たのしい~
そこへ、リスがやって来ます。
「 ひゃあっ 」
子どもたちはすっかりどんぐりになりきっています。
リスが 「 おいしそうなどんぐりたち。わたしについておいで。いいところにつれて
いってあげるから 」 というと、子どもたち 「 あかんあかん。いったらあかん 」
どんぐりたちは木の葉の下に隠れます。
リスはどんぐりたちを見つけられなかったけど、葉っぱのあいだから、ちらっちらっと見えてるんですね。
子どもたち 「 みえてる~。あそこ。ここも~ 」
ひとしきりミッケをやってから ( 笑 )、さいごのぺージへ。
子どもたち 「 あ~、芽が出てる~ 」

表の見返しにはわらべ歌が楽譜つきで載っているし、裏表紙には、登場したドングリたちの名前が紹介されています。
子ども心満載、遊び心いっぱいの、地味だけれどぜいたくな絵本です。