藤田千枝原案・川島敏生写真・長谷川摂子文 福音館書店 2012年
ふしぎなたねシリーズの写真絵本です。
コップに水を入れます。いちごをコップの向こうがわに置きます。すると、あらふしぎ、いちごがぐんにゃりつぶれていきます。
きのこのしめじを置くと、あらふしぎ、どう見てもガマガエルです。
フォークをすうっと置くと、反対側からもフォークがすうっと現れます。
水の入ったコップがレンズの役割をして、光の屈折によって、コップの向こう側にあるものの形が変化して見えるのです。とても身近な科学実験ですね。
実験。では、コップを切子ガラスのものに変えるとどう見えるでしょうか。コップではなく、ビンならどうなるかな。さまざまな形のビンに入れてみよう。
子どもの好奇心をそそる一冊です。ページを繰るごとに、ため息のようなふしぎな笑いがおこります。