太陽へとぶ矢

ジェラルド・マクダーモット作・神宮輝夫訳 ほるぷ出版 1975年

副題に「インディアンにつたわるおはなし」とあります。

むすめが太陽の放ついのちの矢を受けて身ごもり、男の子を生みます。男の子は、「父なし子」といじめられ、父親をさがしに旅に出ます。トウモロコシづくりも、壺作りも教えてくれません。矢づくりの男は男の子を矢に変えて太陽にむかって放ちます。
ようやく父親に対面しますが、父親は、自分の息子である証拠を見せてもらおうといって、男の子にライオンの部屋、蛇の部屋、蜂の部屋、稲妻の部屋を通りぬけるよう命じます。

オレンジと黒を基調にしたカラフルな絵は、躍動感と力強さにあふれています。子どもたちは、しーんと聞き入ります。とくに男の子の心にしみいるようです。

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