クリストフ・ハイムブーヒャー文 ディートマー・グリーゼ絵 秋岡寿美子訳 ヤマハミュージックメディア 2007年
偉大なる音楽家バッハの伝記です。
絵本仕立てになっていて、とても読みやすいです。
バッハの生きた時代の町の様子や人々の生活が、食べ物や飲み物服装に至るまで、具体的に描かれていて、好奇心をそそります。
作者クリストフ・ハイムブーヒャーは、音楽家で、バッハを子守歌にして育ったそうです。ですから、バッハへの愛にあふれています。
ヨハン・セバスティアン・バッハは、1685年、ドイツのアイゼナハに、音楽師の息子として生まれました。両親が早くに亡くなり、金銭的にも苦労するのですが、自分の音楽をどこまでも追及して、約1200曲もの作品を残しています。それは、今でも演奏されているし、その一部分のフレーズを使った音楽も現在進行形で作られています。
時代と場所を超えて人びとの心をとらえる音楽を作ったバッハは、天才だったんだと思いますが、この絵本で描かれているのは、人間味のあるふつうの人です。