さて、頑張って覚えましたね。いよいよ聞き手の前に立ちます。こわいですね。長年やっていても、新しく覚えた話を初めて語るときは、こわいです。語り終えた後、胃が痛くなることもあります。
でも、大丈夫です。その話を選んだ時のことを思い出してください。自分がその話が好きで、ぜひとも他の人に聞かせたい、という熱い思いがあったはずです。その思いをエネルギーにして、そして、寝言で言えるくらい頑張って練習した自分を信じて(笑)、ふつうに語ってみましょう。
お話を語るときに大切なことはたくさんありますが、いちばん大切なことは、子どもも自分もその話を楽しむということです。ただしそれは、自分の発した言葉を子どもがきちんと受けとめて初めて可能になります。言葉を受けとめるということは、言葉からイメージを作りだすということです。 つまり、子どもがきちんとイメージしてこそ、おはなしの面白さが伝わります。
だからといって、そのために特別のことをする必要はありません。わざわざオオカミらしく語ってみたりすると、むしろ子どもは現実に引き戻されて、ストーリーの面白さから離れてしまいます。
ちゃんとイメージできるテキストを選び、イメージをしっかり作って覚えて練習したのだから、そのまま素直に語るのがいちばんです。
また、子どもたちは受けとめて感じとったものを、瞬時に返してきます。それを語り手はまたきちんと受けとめて、次の言葉を発する。物語を通じた心のキャッチボールだといえます。
あなたも語り手です✨
最後までお読みくださってありがとうございました。
それでは、カリキュラムに沿って、じっさいにお話をえらび、覚え、語ってみましょう。
何話か語れるようになると、次のステップがあります。というのは、お話には、恐い話や面白い話、冒険物語やロマンチックな話、様々な姿があってそれに適した語り方があるのです。
また、間(ま)も考えなくてはなりません。
それらのことは、ステップアップのページで学べますので、そちらへ進んでください。
「おはなし入門」一気に読みました。とても分かりやすく説明してあり「ふんふん」と読み進みました。特に「お話の覚え方」は自分でも何となく線を引いて段落に分けて覚えてはいますが番号はつけていませんでした。それに音やにおいまでイメージしていませんでした。次回からぜひそうしたいと思います。ありがとうございました。
コロキチさん
コメントありがとうございます。
一気読みですかあ(笑)
そうそう、覚えるときのイメージってけっこう大事なんです。
イメージっていうと、どうしても視覚と考えがち。
でも、その場面がしーんとしているのか、どこかで牛が鳴いているのか、鳥が鳴きかわしているのかで世界が違ってきますよね。
それから遠くで牝牛がモウと鳴く、この声が思いがけない声なのか、さがしていた声なのか、聞こえ方が違うでしょ。それをイメージする。
ヒューピュウと風が吹いてくる。その風が顔に当たる感触、風のにおい、を想像する。
たのしいですよね。
五感のイメージがはっきりしていると、語るときに臨場感とかリアリティが生まれる。すると、聞き手にもリアリティが生まれる。
ほら、世間話でも、話する勢いによって伝わり方が違うでしょ。
見てきたようなうそをつこう!~笑
入門編を改めて読ませていただいて、復習することの大切さを思いました。
語法理論はまだまだ理解できていないから何度も読むということを続けるのですが、入門編は〝分かっているつもり〟になっていまして、そのことがよく分かりました。
「イメージが弱いな、自分は」と気づかせていただきました。
五感を使ってでしたね、そこが弱かったです。
ありがとうございました
ジミーさん
三連ちゃんでありがとうございます。
やっぱり基礎って大事だと思う。
ヤンも、何度も何度も、自分に言い聞かせてるよ( •̀ ω •́ )✧