第5週 おはなしを覚える

テキストを覚えましょう
語りたい、伝えたいと思ったお話は、テキスト通りに言葉をきちんと覚えましょう。うろ覚えで語ると、とっても不安です。「 えっと、つぎはなんだっけ 」 って、思わず声がうわずったりします。それでは聞き手にとってもストレスになります。語り手も聞き手もお話を楽しむことはできません。だから、自信を持って語れるように、言葉をきちんと覚えましょう。


おはなしは、「 おしゃべり 」 ではなくて 「 語り 」 です。

「 語り 」 は、「 昔あるところに~ 」 ではじまって 「 これでおしまい 」 でとじる。枠のなかでのファンタジー。思いつきで語るのではなく、まちがえずにきちんと覚えて語りましょう。

むかし、日本には、言霊信仰(ことだましんこう)というものがありました。その話のひとことひとことに敬意をいだいて語りましょう。言葉を大切にすると、おはなしのイメージがくっきりと浮かびあがります。

覚えるという作業は、たいていの人にとって時間のかかるしんどいことです。でも、聞き手である子どもたちの顔を思いうかべて、がんばって覚えましょう。

テレビやおもちゃ、ゲーム等々、今、子どもたちはあまりにも簡単に楽しみを手に入れることができます。わたしたちは、時間をかけた手作りのものを、愛情とともに子どもたちに手わたしましょう。手抜きをせずに、質の良いものを次の世代に伝えましょう.

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