いそげ!きゅうきゅうしゃ

竹下文子作/鈴木まもる絵 偕成社 2017年

幼児からと書きましたが、小学生でも十分楽しめる、力のある絵本です。
 
消防署で出番を待つ救急車、出動する救急車。けが人や病人をどのようにして運ぶのかを、クリアで力強い絵と簡潔な文章で、きちんと説明していきます。表現の誠実さが、救急車への信頼を呼び起こすように思います。

けがや急病でうろたえているとき、救急車も隊員さんも、どれほど頼もしく感じられることでしょう。

でも、救急車では運べないような遠方の急病人は、どうすればいいでしょう。大丈夫、ドクターヘリの出動です。ヘリの内部で隊員に励まされる病人の様子、眼下の景色、遥かに見える病院のヘリポート。大人でも、「かっこいい!」って声をあげてしまいます。

何人もの人たちの連携によって、わたしたちは助けられているのです。

最後のページには、救急車の運転席の細かな絵。見ている子どもの目がきら~んと光りました。

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