ヒトニツイテ

五味太郎作/絵本塾出版(CBSソニー出版) 2015年(1979年)

この本が最初に世に出たのは1979年。作者がまだ絵本を描き始めて間もないころです。主人公(?)は、ヒトですが、裸の男性なので、「人類」と思われます。ストーリーは、ある意味で人類の歴史であり、同時にひとりの人間の歴史でもありす。

ヒト ハ ミル
ヒト ハ カンガエル
ヒト ハ マツ

1ページごとに「ヒト ハ ・・・」と、人の行動が描かれます。

ヒトの目の前に現れた火星人のようなタコのような生物に、ヒトはどのように行動するでしょう。どのページも、うん。あるある、と共感するのですが、笑いながらなにげなく開いたページで、手が止まります。びっくりします。が、たしかに、人間はそういう存在だと思い知らされるのです。
とても哲学的な絵本です。

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