オーガスタスのたび

キャサリン・レイナー作 すぎもとえみ訳 アールアイシー出版 2007年

オーガスタスは、アムールトラです。
オーガスタスは、悲しんでいました。笑顔を無くしてしまったからです。そこで、笑顔を探しに旅に出ました。
藪の中、木のこずえ、高い山脈、海の底、果てしない砂漠。ページをめくるたびに現れる自然の色彩の美しさに圧倒されます。

黒とオレンジの縞々の、力強くのびやかな四肢が、ページごとに躍動します。
エネルギッシュな体の輪郭にくらべて、顔の表情はやさしく、目はとってもかわいらしくて、思わず微笑んでしまいます。
オーガスタスは、笑顔を見つけたでしょうか?

アムールトラは、ネコ科最大の動物で、ロシアから中国に住んでいますが、今は絶滅の危機に瀕しています。
アムールトラの一番の敵は人間だということに心痛みます。

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