子どもと家庭のための奈良の民話 三

村上 郁 再話(京阪奈情報教育出版刊)91頁 840円+税
ISBN978-4-87806-806-5 C0039 ¥840E

「こわいはなし」「おもしろいはなし」

子どもも大人も、こわい話は大好きです。子どもたちは、すぐに「こわい話して」とせがみますが、きゃあきゃあ笑いながら嬉しそうに聞きます。きっと、安心できる人から聞くから楽しいのでしょう。温かいひざの上で、こわさに耐える力を養っているのかもしれませんね。
笑い話は、年齢が少し上の子どもでないとわからないかもしれません。「広岡の腰痛地蔵」などは、中高年の大人にしかわからないユーモアがありますね。どの話にも、人をきずつけるのではない上質な笑いがあります。子どもも大人もいっしょに楽しんでいただきたいと思います。
こわい話や笑い話は、声に出して語ってこそ生きてきます。どうぞ身近な人と読みあい語りあって楽しんでください。

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