昔話の難題(なんだい)

昔話では、主人公に与えられる課題のひとつとして、「難題を解く」ということがあります。
「課題」は、なしとげるのが困難であればあるほど(極端であるほど)、物語としての面白さがあります。さまざまな課題が昔話には出てきますが、その中でも、なぞなぞや判じ物のような、知恵を必要とする「難題」について、どんなものがあるか調べてみました。

まずは日本の昔話から。

「天人女房」

天に上った夫が、妻の父から難題を出され、それを解いたら婿として認められる、という筋書きです。妻が援助してくれるおかげで、解決することが多いです。

「絵姿女房」

殿さまが、難題を出し、解かなければ妻をよこせというパターンのお話です。これも、たいていは、妻が答えを教えてくれます。

「難題婿」

難題を解決して、長者の娘の婿になるお話。助けた動物たちが恩返しをしてくれるパターンが多いです。

「姥捨山」

となりの国から難題がもたらされ、殿さまが、それを解いたらのぞみの物をやるという。年寄りをこっそり隠していた息子が、年寄りの知恵で解決し、年寄りを捨てる風習はなくなったというお話。
 
難題は、例えばこんなものがあります。

@灰で縄をなえ。
@打たぬ太鼓に鳴る太鼓を持って来い。
@裏山に木が何本あるか。
@そっくりの二頭の馬のどちらが親でどちらが子か。
@七曲の穴に糸を通せ。
@角材のどちらが根っこでどちらが先か。

難題は、たいてい3題出されます。3は昔話の好む数ですね。
 
主人公が、自分で答えを考えるより、だれかに助けてもらうことのほうが多いようです。妻(となる娘)や、助けた動物、助けた親、などです。 

次に、外国の昔話。

難題は世界じゅうにあるモティーフで、S・トンプソンのモティーフ索引では、H「難題」としてたくさん集められています。この索引では具体的な難題の内容はリストアップされていないので、ATUで検索しました。「難題」はなくて、「課題」でさがしてみました。その中から難題にあたるものをさがすと、こんなものがありました。

@木でもなく石でもなく鉄でもなく土でもない橋を作る。
@ふるいで水を運ぶ。
@馬に乗らず歩かず、裸でもなく服も着ずに来る。
@最良の友と一番の敵とともにやって来る。
@好きなだけ食べて、しかも丸ごと残す。
@砂でロープをなう。
@これまで聞いたことのないことを言う。
@白い大理石のスーツを縫う。
 
おもしろいですね。答えが分かりますか?
たくさんの昔話を読んで、答えを見つけたいものです。
今後の課題です。

とりあえずグリム童話から。

KHM94「かしこい百姓娘」
KHM152「羊飼いの男の子」

この2話は、主人公が、だれにも助けてもらわずに、自分の知恵で難題を解きます。

みなさんも、難題モティーフのある外国の昔話を見つけたら教えてください。題名と出典名書いてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です