岩手県の昔話
課題を解いて求婚をする、「難題婿」の話です。
普通、難題は三つですが、この話では四つ出てきます。
この四つの難題は、それぞれ、昔話ではよくあるおなじみのモティーフで、ハチが援助してくれる話はヨーロッパの昔話にもあります。
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イソップの「からすときつね」と同じ話です。
イソップ寓話が日本に入ってきたのか、もともと日本にあったのか、分かりません。けれども、日本の昔話として定着していることを思うと、だれも発想は同じだなと思います。
からすも、たにしも、農村では日常的に見られるおなじみさんです。
それを材料にしてこんなファンタジーを想像するのは楽しいです。
春ののどかな日にのんびり語ってください。
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悲しい話です。
でも、あまり深刻にならずに語るのがいいです。
親孝行をしなさいよということを直接的に説教するのではなくて、物語に託しているのですね。昔話のひとつの役割といえるでしょう。
小鳥前生譚(ことりぜんしょうたん)といって、鳥の鳴き声や色などの由来を語る話が日本じゅうにたくさん残っています。
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ばけものとおどったはなし
日本には、物が古くなると化けるという俗信が古くからあります。付喪神(つくもがみ)と呼ばれています。
百鬼夜行の絵巻にも、道具の化け物が描かれています。
物は粗末にしないで、ちゃんと使い続けましょう。
話型名「宝化け物」青森県から鹿児島県まで全国に残っています。
岡山の「サイデン、サイデン、小僧、小僧」も同じ話型です。
国際的には、ATU236A「苦痛から解放された魂」
埋もれた宝が発見者を求めて化けるのです。タンス貯金はだめですね(笑)
バレアス諸島の「この世の光」もこの話型ですが、「化け物と踊った話」とはずいぶん雰囲気が異なります。
共通語テキストは『語りの森昔話集6プレッツェモリーナ』に掲載しています。⇒こちら
おおきいねことちいさいねこ
これはもうねこの話ではありませんね、人間の世界の話です。動物の話が人間の世界を風刺している寓話です。
子どもたち、だから気を付けるんだよ。世の中ってそんなもんだよ、と教える話ですね。
こんなふうに、人間の裏の面も教えることって、大事だと思います。
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