弓の名人

ゆみのめいじん

奈良の昔話

怠け者の息子が親に追い出されて旅に出て成長して幸せになる話。って書いてしまうと身もふたもない ( 笑 ) 。
世界じゅうにある冒険譚、竜退治の話ですが、主人公が綿屋の綿弓を打つ弓うちだったり、焙烙 ( ほうろく ) や大名行列や吉野川、竜ではなくてカワウソの化け物だったりと、いかにも日本の話、奈良の話になっています。
軽快で笑える話です。


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きつねの伝言

きつねのでんごん

奈良の昔話

紀伊山地は森林資源の宝庫です。昔から、森林で伐採された木がいかだに組まれ、川を流されて和歌山の海岸に運ばれました。このいかだ流しの仕事は命がけの大変な労働でした。水を見る力と技にはすごいものがあったそうで、当時のことを書いた本を読むと、人間が自然の中で生きる厳しさを知ることができます。
そんな厳しい労働のなかでのきつねとのやりとり。ほんわかします。奈良の話のなかでも、大好きな話です。


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大みそかのお客

おおみそかのおきゃく

奈良の昔話

話型名 「 大歳の客 」 。これもまた日本全国に分布しています。旅人はお坊さんだったり、巡礼だったり、物乞いだったりします。
宿を乞う日が大晦日、つまり年神さまが身をやつしてやってきたのです。
死体がお金になるというのが衝撃的ですね。死体とお金という極端な対比、昔話の語法を思い出してください。

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ねこがねずみをおいかけるわけ

奈良の昔話

十二支の由来話。だれもが知っている話です。
この奈良の話がちょっと違うのは、イノシシの口が長くなった由来も語っているところ。類話によってちょっとした違いがある、このヴァリエーションが楽しいです。

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三人のどろぼう

新潟の昔話

とんでもないファンタジーですね。原話を初めて読んだときはひっくり返って笑いました。語りで聞いたら面白いだろうなと再話しましたが、語るのはけっこう難しいです。まだ子どもには語っていませんが、対象年齢はどのくらいでしょうね。

共通語テキストは『語りの森昔話集2ねむりねっこ』に掲載しています。⇒書籍案内

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