こうふくじのきつね
ぽいとこせ
滋賀県の昔話
話型名は「団子婿(だんごむこ)」といいます。
夫が妻の実家に行ってだんごをつくってもらってごちそうになるのですが、あんまりおいしかったので、家でも妻に作ってもらおうと思って、「これは何という物ですか?」とたずねます。「だんご」と教えてもらいますが・・・
物の名前をわすれて失敗する話です。
これがまた全国にたくさん伝わっているのです。わたしだけじゃないと思って、ほっとします。
古くは、江戸時代からあったそうで、世界的にもATU1687「忘れた言葉」と分類されています。
ここではだんごを「ぽいとこせ」といっていますが、ほかの話では、「どっこいしょ」「うんとこしょ」「ひょっとこらしょ」「ひょい」などがあるそうです。
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地獄極楽の増築
尾っぽをふって、ちゅうちゅうちゅう
おっぽをふって、ちゅうちゅうちゅう
宮城県の昔話
果てなし話です。
この話のおじいさんのように、語り手が子どもに話をせがまれて困ったときに、このようないつまでも続く話を語ったそうです。子どもが飽きていやになって、もうやめてほしいといわせるためのお話。
子どもが相づちを打っていますね。
語りは、語り手と聞き手との相互のやり取りで成り立つことがよく分かります。
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さるの婿さん
さるのむこさん
京都府の昔話
京都府の丹後地方に伝わる「猿婿」です。
話型名「猿婿」の類話は、ほぼ日本全国に分布しているそうです。ただし、猿のいない地方にはあまり伝わっていないとのことです。
東北や関東に多いのは、里帰り型で、娘が猿の嫁に行って初めて里帰りをするときに、臼を背負った猿が娘にたのまれて桜の木の枝をとろうとして、川に落ちて流されます。西日本に多いのは、今回のように、娘が嫁に行く途中で猿を川に落としてしまう嫁入り型です。
どちらにしても、気の毒なのは猿ですが、しょせん人間と野生動物とは結婚できません。
娘が主体的にえがかれ、力強く自分を救うこの「猿の婿さん」、けっこう気に入っています。
高学年向き
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