みいさん

奈良の昔話

生まれた子どもが蛇だったというお話はあちこちにあります。
蛇は神としてまつられることもよくあります。ここの母親は蛇は龍のお使いだといっていますね。だから大切にしなくてはならない。
蛇にいたずらをして大変な目にあった話もあります。
蛇は海に千年、山に千年、川に千年修行すると龍になって昇天するという言い伝えもあります。
龍神は雨をつかさどる水神です。
ヨーロッパの昔話では竜退治の話がたくさんありますが、日本の龍は神さまですから退治されないのでしょうか。
余談ですが、ヨーロッパの竜退治の話は、日本では「猿神退治」という話型で全国にたくさんあります。

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おんちょろちょろあなのぞき

新潟の昔話

話型名 「 ねずみ経 」。日本じゅうあちこちに残っています。
短いし、お経の唱え言葉がおもしろいので幼い子どもでも楽しめます。「 お経 」 といっても小さい子は知りませんが、「 おおんちょろちょろ~ 」 がおもしろくて聞きます。でも、偶然が重なってよい結果になるおもしろさは、小学生のほうがよくわかるでしょう。

共通語テキストは『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内

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やまんばと桶屋

やまんばとおけや

岩手県の昔話

山の奥には魑魅魍魎が棲んでいます。ときどき、里山に下りてきて、そこで働く人間と遭遇します。このやまんばもそうです。「 さとり 」 の化け物として語られている地方もあります。
これも 「 おんちょろちょろあなのぞき 」 と同じく、偶然によって助けられる話です。でも、雰囲気はまるで異なりますね。

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弓の名人

ゆみのめいじん

奈良の昔話

怠け者の息子が親に追い出されて旅に出て成長して幸せになる話。って書いてしまうと身もふたもない ( 笑 ) 。
世界じゅうにある冒険譚、竜退治の話ですが、主人公が綿屋の綿弓を打つ弓うちだったり、焙烙 ( ほうろく ) や大名行列や吉野川、竜ではなくてカワウソの化け物だったりと、いかにも日本の話、奈良の話になっています。
軽快で笑える話です。


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きつねの伝言

きつねのでんごん

奈良の昔話

紀伊山地は森林資源の宝庫です。昔から、森林で伐採された木がいかだに組まれ、川を流されて和歌山の海岸に運ばれました。このいかだ流しの仕事は命がけの大変な労働でした。水を見る力と技にはすごいものがあったそうで、当時のことを書いた本を読むと、人間が自然の中で生きる厳しさを知ることができます。
そんな厳しい労働のなかでのきつねとのやりとり。ほんわかします。奈良の話のなかでも、大好きな話です。


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