大阪の昔話
話型名 「 しっぽのつり 」 の類話は日本だけでなく世界じゅうに分布しています。
氷の穴から尻尾を下ろして魚釣りをする、尻尾が凍りついて取れなくなる、という話です。身動きできなくなって、村人にこっぴどくやられることが多いです。たいていは、動物のどちらかが悪がしこかったり、またはいつも乱暴な相手を知恵を使って懲らしめる話になっています。
大阪の和泉地方に残っていたこの話は、凍りついた尻尾が切れて短くなったという由来話になっています。そして、熊も狐も何の駆け引きもしていません。のほほんとした熊になんとなく親切な狐。どこにでもいる私たちのような二匹に心なごみます。
音声は学童保育でのおはなし会。この日は人数が少なく1、2年生のみ。わたしものほほんと語っています。ー笑
共通語テキストは『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内