日本の神話
戦後、国粋主義への反省から、小中学校で日本の神話を学ぶことはほとんどなくなりました。けれども、みなさんどこかでストーリーを聞いたことがあるのではないでしょうか。
世界じゅうの民族が神話を持っています。自分たちの神さまが活躍する話です。日本では、『古事記』(712年)や『日本書紀』(720年)などの歴史書のなかに書かれています。ただし、読めばわかるように、神話は歴史ではありません。
神話については、「昔話雑学」のページ「伝説」の項でほんの少しふれています。昔話や伝説とよく似た内容のものがあることが興味深いので、何話か再話しようと考えています。まずは、『古事記』の始めのほうにある「黄泉平坂」から始めました。ほら、気づきませんか?物を後ろに投げて逃げていくモティーフ「逃竄譚(とうざんたん)」です。
共通語テキストは『語りの森昔話集6プレッツェモリーナ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内