いのししをはなしたはなし
鹿児島県の昔話
形式譚で「はなし」とよばれる話群に属します。
聞き手にもっとお話をしてとせがまれたときの話です。
かつての語り手たちは、さまざまな工夫をしています。鼻に椎の実が入って「はなしい→はなし」とか、口を開けたら歯がなくて「はなし」とか、だいこんに葉がなくて「はなし」とか。
「きもだめしのはなし」⇒こちらも、結末が「はなし」ですね。
「いのししを放した話」は、形式譚「はなし」より崩れた形になっていますが、しゃれ落ちであることには変わりありません。
昔話は語り手と聞き手がつむぐものということが、とてもよくわかるお話ですね。
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