たわらやくしのめのがん
島根県の昔話
話型名は「俵薬師」といいます。
とってもずるがしこい男が主人公です。
他人をだますのは当たりまえ、殺人もいといません。そして幸せになるのです。
こんな話、倫理的にどうなの?と思われるかもしれませんが、類話は日本じゅうにあります。
いえ、世界じゅうにひろがっているのです。
詐欺に気をつけろっていう話なんでしょうかねえ。
いやいや、人間の中にはそんな部分が隠れていて、隠された暗い部分を語りの中で表に出して笑い飛ばそうってことではないかと思います。
昔話の包容力を感じるところです。リュティさんは、「昔話というガラス玉の中に世界が映っている」といいます。
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