はらをたてたびんぼうがみ
山口県の昔話
もとの題は「大晦日のお客」。
「大歳の客」と「貧乏神」が合体したような話です。
大晦日にやって来る来訪神がこの話では貧乏神として登場します。
気のいいおじいさんとおばあさんの会話にほっと癒されます。
腹を立てる貧乏神も、憎めません。
最後のどんでん返しがおもしろいです。
短いけれど楽しい話です。
貧乏神の典型的な話はこちら⇒「貧乏神」
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かいこのはじめ
話型名は「蚕由来」といいます。二つの系統があるそうです。
ひとつは「おしらさま」として有名な馬と娘の異類婚姻譚。
もうひとつは、ここに紹介した話で、継子話でもあります。これは、筑波の蚕影神社(こかげじんじゃ)の縁起として知られている話です。
どちらの系統も、風土の伝統や宗教的な色合いが残っていて、悲しい最後になっています。
養蚕は、全国に広がる一大産業でもありましたが、それに従事する農民たちにとっては、厳しい自然の中での一家総出での重労働だったからではないでしょうか。
絹糸がどうやってできるかということとともに、高学年の子どもにつたえたい話です。
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