新潟県の昔話
継子話のひとつで、話型名は「姥皮(うばかわ)」といいます。
類話は全国で伝えられています。
全国どころか、世界じゅうで語られています。グリム童話「千枚皮」やイギリスの「い草のずきん」によく似ているでしょう、同じ話型です。ATU510B「ロバ皮」。
とっても日本らしい話なのに、骨組だけにすると、世界共通なのはどうしてなのでしょう。
ところで、ATU510A「シンデレラ」の日本版に「むすめのくり拾い」があります。こちら⇒
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やまのかみさまとばんじ
農民にとっては、山には山の神様がいて山を守り、春になると、田に下りてきて田の神様になるという信仰があります。田の神様は、秋になると山に帰っていきます。
春祭りは、山の神様を迎える祭りで、秋まつりは、山へ送る祭りです。
けれども、猟師や木こり、炭焼きなど、山で生計を立てている人たちにとっては、山の神様は、常に山にいて、山を守ってくれています。
山の神は女性で、出産は穢れとして嫌われていました。山の神の祭りに女が参加するのも禁じられていました。山の神が嫉妬するからです。
この磐司の話は、山の神の祭りの由来を語っています。
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