「なるほど話」カテゴリーアーカイブ

貧乏神

びんぼうがみ

東京都の話

話型名「貧乏神」

大晦日のおはなし。
金の馬、銀の馬、銅の馬は、「大晦日の客」の年神さまの信仰と重なります。

貧乏神が、夫婦といっしょに逃げようとわらじを作るのがユーモラスです。このモティーフは、外国の昔話にもあります。
また、貧乏神が夫婦にお金をやって酒を買いに行かせるのも、おかしみがあります。

結末が、ずっと貧乏神が居続けるタイプもありますが、この話では、夫婦に説教をしてちゃんと出て行ってくれます。それもなんだかユーモラスです。

貧乏神が、やって来た福の神と戦う話もあります。


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くすり

新潟県の昔話

継子話が世界じゅうにあるのは、どうしてなのでしょう。
実際の継子継母を語っていると考えても、また実の親子関係を継子話に託して語っていると考えても、親子の心理的葛藤の中で癒されるべきものがあるからではないかと思います。

さて、「薬」は、「姑の毒殺」という話型に属します。
愚人譚のなかの愚か嫁の話群のなかの「姑の毒殺」。笑い話です。
嫁が姑を殺そうとする話。
それを継子話にしてあるのが、この「薬」です。

この話型は、人の愚かしさを笑ういっぽうで、処世術というか、教訓性がとても強いので、昔話というより、世間話のようです。
全国にけっこう濃厚に伝えられているようです。


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あとはみんなきつね殿

あとはみんなきつねどの

山梨県の昔話

動物たちが、手に入れてきた物を分ける話。動物分配譚です。
食べ物とか、何かいいものを拾ったり、分捕ってきて何匹かで分けようとします。

大きく2種類の話が合って、ひとつは、この話のように、奸智にたけたトリックスターが分配するのですが、自分が得をするように分けます。
もうひとつは、「はちは八文」とか「くもは九文」のように語呂合わせで分けます。

どうすればうまく分けられるかというのは、幼い子どもたちにとっては、いつも大問題ですね。


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いぬときつねの旅

いぬときつねのたび

岩手県の昔話

まるでイソップ童話のような話ですね。
このきつねのような人間はいますし、それを皮肉る意味があったのでしょう。
また、ともすれば、人はこんなふうに高慢になることもあります。それを戒める意味もありますね。

大人同士の小咄や、高学年のおまけの話にどうぞ。


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一把のわら

青森県の昔話

いちわのわら

難題聟譚のひとつですが、笑い話です。
知恵の働きによって、養子(または婿)になる。
全国に分布していて、と話型名は「一把の藁十六把」とか「藁十六把」「しめて十五把」とか呼ばれるそうです。
庭と鍬とばあさんのしわと門の一把で、十六把。門口の一把を入れないで、十五把。しわを入れないで十二把。というバージョンがあるそうな。

おまけのおはなしにどうぞ。何年生でもいけます。


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