山口県の昔話
イソップの「からすときつね」と同じ話です。
イソップ寓話が日本に入ってきたのか、もともと日本にあったのか、分かりません。けれども、日本の昔話として定着していることを思うと、だれも発想は同じだなと思います。
からすも、たにしも、農村では日常的に見られるおなじみさんです。
それを材料にしてこんなファンタジーを想像するのは楽しいです。
春ののどかな日にのんびり語ってください。
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イソップの「からすときつね」と同じ話です。
イソップ寓話が日本に入ってきたのか、もともと日本にあったのか、分かりません。けれども、日本の昔話として定着していることを思うと、だれも発想は同じだなと思います。
からすも、たにしも、農村では日常的に見られるおなじみさんです。
それを材料にしてこんなファンタジーを想像するのは楽しいです。
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おおきいねことちいさいねこ
これはもうねこの話ではありませんね、人間の世界の話です。動物の話が人間の世界を風刺している寓話です。
子どもたち、だから気を付けるんだよ。世の中ってそんなもんだよ、と教える話ですね。
こんなふうに、人間の裏の面も教えることって、大事だと思います。
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びんぼうがみ
話型名「貧乏神」
大晦日のおはなし。
金の馬、銀の馬、銅の馬は、「大晦日の客」の年神さまの信仰と重なります。
貧乏神が、夫婦といっしょに逃げようとわらじを作るのがユーモラスです。このモティーフは、外国の昔話にもあります。
また、貧乏神が夫婦にお金をやって酒を買いに行かせるのも、おかしみがあります。
結末が、ずっと貧乏神が居続けるタイプもありますが、この話では、夫婦に説教をしてちゃんと出て行ってくれます。それもなんだかユーモラスです。
貧乏神が、やって来た福の神と戦う話もあります。
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くすり
継子話が世界じゅうにあるのは、どうしてなのでしょう。
実際の継子継母を語っていると考えても、また実の親子関係を継子話に託して語っていると考えても、親子の心理的葛藤の中で癒されるべきものがあるからではないかと思います。
さて、「薬」は、「姑の毒殺」という話型に属します。
愚人譚のなかの愚か嫁の話群のなかの「姑の毒殺」。笑い話です。
嫁が姑を殺そうとする話。
それを継子話にしてあるのが、この「薬」です。
この話型は、人の愚かしさを笑ういっぽうで、処世術というか、教訓性がとても強いので、昔話というより、世間話のようです。
全国にけっこう濃厚に伝えられているようです。
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あとはみんなきつねどの
動物たちが、手に入れてきた物を分ける話。動物分配譚です。
食べ物とか、何かいいものを拾ったり、分捕ってきて何匹かで分けようとします。
大きく2種類の話が合って、ひとつは、この話のように、奸智にたけたトリックスターが分配するのですが、自分が得をするように分けます。
もうひとつは、「はちは八文」とか「くもは九文」のように語呂合わせで分けます。
どうすればうまく分けられるかというのは、幼い子どもたちにとっては、いつも大問題ですね。
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