「なるほど話」カテゴリーアーカイブ

鬼のつぼ

大分県の昔話

おにのつぼ

外国の話で、よく似た話を聞いたことがあります。調べてみたら、グリム童話にありました。KHM99「ガラスびんの中のおばけ」です。グリムでは、この後、続きがあります。読んでみてくださいね。

ATU331「瓶の中の妖精」という話型です。
ストーリーは、この大分県の話とほとんど同じ。
中東起源で、ヨーロッパでは中世に記録が残っているとのことです。中東から日本に来たのか、ヨーロッパ経由なのか、興味のあるところですが、あまり研究はなされていないようです。

短いけれどよくできた面白い話。節分に語ってください。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。

たからげた

岡山県の昔話

呪宝譚です。こちら⇒《昔話雑学》

一本歯の下駄は、山伏や天狗が履いているイメージですね。最近、健康にいいと人気が出ているそうですが(笑)。
この話に出てくる下駄は,履いて転ぶとそのたびに小判が出てくるという不思議な力を持っています。ただし、転ぶたびに身長が縮みます。

最後のオチに出てくるゴンゾウムシは、ゾウムシの一種で、米くい虫とも呼ばれる害虫です。無農薬玄米を買うと、たまに入っています。

短い話ですが、ファンタジックでしかも深いメッセージがあります。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。

首の短い男の話

くびのみじかいおとこのはなし

北海道の昔話

アイヌの昔話です。アイヌの昔話は、本来は、アイヌ語で語られていて、独特の音楽性があります。ストーリーも壮大なものから、隣の爺型の話までさまざまです。
この「首の短い男の話」は、知里真志保さんが日本語で記述したものです。対句のようなくりかえしに音楽的な要素が見られますね。
アイヌの話の多くは、主人公の一人称で語られます。つまり、「わたしは、~」と、主人公が自分の体験として物語を語るのです。ですから、いつも視点は、主人公から見た視点です。子どもに語るときは、少し説明しておくといいでしょう。
この話、私たちの使い捨て文化を批判しているように感じませんか。アイヌの文化では、あらゆるものに神が宿りますが、首のもげたとっくりですら、神なのです。そういえば、本州でも、古い物を粗末にすると、化け物になって人間に悪さをする話があります。化け物寺の話です。また、つくも神も、ふるい道具などに宿る神ですね。
現代に通じるテーマだと思って再話しました。高学年に語ってみてください。

下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語での語りを聞くことができます。

一休さんのきつね話

いっきゅうさんのきつねばなし

京都の昔話

古典から。
虎の威を借る狐の故事を、一休さんが檀家の人に話しているという趣向です。この故事を高学年の子どもたちに知ってもらいたいと思って再話しました。
原話の出典 『 一休諸国物語 』 は、『 一休噺 』 『 一休関東噺 』 とともに、江戸時代初期寛文年間に刊行された噺本で、明治まで読み継がれた大ベストセ ラー。一休さんのエピ ソード満載の三部作です。

下のボタンから共通語テキストをダウンロードできます。

日常語での語りを聞くことができます。

雨の日も晴れの日も泣く

あめのひもはれのひもなく

大阪の昔話

こんなおばあさんいてますよね。あ、私自身かも ( 笑 )。
お寺の和尚さんが素敵です。かつてお坊さんが檀家の人たちとどのように関わっていたのかが、ほのぼのと感じられる話です。
大人どうしで楽しむおはなし会のおまけにどうぞ。

下のボタンから共通語テキストをダウンロードできます。

日常語での語りを聞くことができます。