うみいこう、かわいこう
新潟県の昔話
水辺に毎日ごみを捨てたので、沼の主に魅入られて竜になったというシチュエーション、現代的ですね。環境問題を彷彿させます。
我が子のために自分の目玉を抜き取るというモチーフは、昔話ではほかにもありますが、心を強く揺さぶります。
目玉をぬりこめた鐘をつくと歌が聞こえます。
この鐘が滋賀県の三井寺まで転がって行ったという結末とあわせて、伝説的な雰囲気を漂わせています。
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ながらのひとばしら
大阪府の摂津(せっつ)の長柄の橋は古来から歌枕として和歌に詠まれ、有名です。この長柄の橋にまつわる伝説に、「長柄の人柱」があります。
言い出した人が犠牲になる、だからしゃべるなという、いかにも日本的な発想ですが、同じ話が、日本全国に伝わっているそうです。
昔話ではなく伝説ですから、ほんとうにあったこととして、リアルに伝えられていました。
いまでは過去の価値観を知る材料なのでしょうか。それとも、非情な世を生きる知恵として、この心情は、今も共感されるのでしょうか。
とても有名な話なのでご紹介しました。
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