「ふしぎな話」カテゴリーアーカイブ

山の神と童子

やまのかみとどうじ

鹿児島県の昔話

天竺へお参りする途中、出会った人たちから、ついでにおがんできてくれと、それぞれ、課題を託されます。主人公の男の子は、快く引き受けて、旅の帰りに答えを教えてやります。
これは、日本だけでなく、世界じゅうにある話型です。
ATU460「神のところへの旅」

山の神さまは、女のこともあるし、男のこともあります。ここでは、白髪のおじいさんですね。そして、樫の木の精でもあります。素朴な自然信仰の名残です。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

語りが聞けます。



⇒本格昔話一覧へ

炭焼きの子

すみやきのこ

鹿児島県の昔話

運命譚です。

王の後継ぎなるという運命の元に生まれ、王がそれを阻もうとさまざまな行動に出るのですが、けっきょくそれが裏目に出て、運命の定め通りになる。
これは、ヨーロッパの神話にもある古い話だということです。
グリム童話の「三本の金髪を持った悪魔」も同類の話ですね。
日本のこの「炭焼きの子」は、とてもおだやかに話が進みます。

3年生以上、高学年のおまけのはなしでもいいと思います。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。


⇒本格昔話一覧へ

いうなの地蔵

いうなのじぞう

福井県の昔話

お地蔵さんの力は恐ろしいですね。悪いことはできません。

この話は、日本の昔話では「いうなの地蔵」という話型名ですが、世界じゅうに類話があります。国際話型カタログ(ATU)では960「太陽がすべてを明るみにだす」に分類されています。とっても古くからある昔話です。

同じ話型では、「むみょうの橋」⇒こちら、「かがやくお日さまが明るみにだす」⇒こちら、があります。比べてみてください。

中学年以上向き。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。



⇒おかしな話一覧へ