つねやまこぞう
宮崎県の昔話
木こりや炭焼きが入っていく山は、里山ではあるのですが、奥山に近いところです。そうすると、ふしぎな事が起こります。山の怪異です。
山の中で孤立していると、人の世から離れた寂しさがあるからでしょうか。わら人形に魂が乗り移ります。
このような怪異は、日本だけでなくヨーロッパでも起こるそうです。よく似た話がアルプスなどに伝説として残っています。
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にょうぼうのくび
恐い話ですねえ。
女房の首が亭主の首にくっつく。執念ですね。
首をくっつけた亭主が旅に出て、泊めてくれる家を探して歩く。
このモティーフは、全国にあるようで、「首さげ訪問」のモティーフといわれています。
ここに登場する女房は、「食わず女房」と同じく化け物です。
男が首をぽろんともぐところは、昔話の平面性があらわれていて、まるで切り紙細工のようで残酷さは強調されません。それより、三枚のおふだのように、男を追いかけてくる執念深さがこわいです。
呪的逃走(じゅてきとうそう)が絡まって、最後は五月の節句の由来譚になっています。
短いですが、いかにも昔話らしい昔話です。
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やさぶろうばあさん
怖い話です。
ここに紹介したのは新潟県の伝説ですが、「千匹狼」という話型で昔話として全国に広がっています。そして、各地で、その土地の話として定着していったようです。
古いところでは、平安時代の武将源頼光の家臣渡辺の綱のエピソードとして有名です。京都の一条戻り橋に出る鬼を、綱がやっつける話です。
ところで、新潟のこの話では、弥三郎ばあさんの正体は鬼婆ですが、鬼婆ではなくて猫だったという話が多く残っています。ばけねこです。
おおかみのリーダーが猫、というのもふしぎです。
おおかみがはしごになって登って来るというエピソードは、ロシアやほかの国にもあります。
夏の怖い話のおはなし会に向けて、どうぞ。
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まゆづな はいづな
話型名は「天道さん金の綱」
日本全国に類話はありますが、特に西日本に多いです。鬼婆など恐ろしいものからひたすら逃げる話で、逃竄譚(とうざんたん)といいます。⇒こちら
類話では、兄弟が天に上って終わるものが多いのですが、ここで紹介したお話は、天から地上にもどって来ます。そして、鬼に飲みこまれた両親も助かります。だから、ちょっとほっとします。
鬼は死にますが、自業自得です。
結末は、ススキの根が赤い由来譚になっていますね。
類話は、朝鮮半島や中国にもあります。⇒こちら
グリムの「おおかみと七匹の子やぎ」も類話です。
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