「恐い話」カテゴリーアーカイブ

ものいう魚

ものいうさかな

静岡県の昔話

ふしぎな話です。このやまめは川の主(ぬし)だったのでしょうか。

蓑の中から魚が答えた「千頭(せんず)」は、地名です。現在、大井川鉄道に千頭駅という駅がありますね。あのあたりだと思われます。
背中あぶりというのは、いろりの火で背中をあぶって温まることですが、ここでは、やまめのいうことですから、塩焼きか何かにされるということでしょうね。

山奥でひとりきりで・・・ぞっとしますね~


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むみょうの橋

むみょうのはし

岡山県の昔話

怖い怖い話です。

これとよく似た話を、さまざまなバージョンで聞いたり読んだりしたことがあります。たとえば、「母親が、子どもをがけから突き落とす、次に生まれた子どもをドライブに連れて行くと、おしっこがしたいというので車から降りてがけの上に連れて行く、その子がふりむいて、今度はつき落とさないでねっていう」などなど。
現代の民話ですね。都市伝説ともいいます。
でも、「こんな晩」という話型名もちゃんとあるんですよ。

私は、都市伝説のほうを先に知っていて、それが昔から語られていた話の類話だと知ってびっくりしました。「こんな晩」も、さまざまなバージョンがあります。探してみてください。

国際話型では、ATU960「かがやくお日さまが、明るみにだす」。ギリシャ神話や新約聖書にもあるそうなので、見てみようと思っています。グリム童話にもあります。⇒こちら

大人向きの怖い話として再話しました。


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月の夜ざらし

つきのよざらし

新潟県の昔話

美しいけれど、ぞっとするような恐ろしい話です。
日本の昔話での類話はあまりないようです。国際的な分類ではATU365「死んだ花婿が花嫁を連れ去る」に分類されるそうですが、同じぞっとする話でも、情緒がずいぶん異なりますね。
わけもなく夫のことがいやになる妻。心理的にも深いものがあります。
大人の話です。


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