青森県の昔話
話型名は「とっつくひっつく」。
財宝発見の昔話です。
三人兄弟が化け物退治に行きますが、上の二人は失敗し末っ子が成功するというお決まりのパターンです。お決まりですが、怖い話なので、子どもは飽きずに喜びます。
暗闇の中の光物の化け物と、帰り着いてからの座敷いっぱいの宝物の極端な対比が鮮やかです。
この話型は、働き者のじいさんと怠け者のじいさんの二人の爺型で語られる話もたくさんあります。
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話型名は「とっつくひっつく」。
財宝発見の昔話です。
三人兄弟が化け物退治に行きますが、上の二人は失敗し末っ子が成功するというお決まりのパターンです。お決まりですが、怖い話なので、子どもは飽きずに喜びます。
暗闇の中の光物の化け物と、帰り着いてからの座敷いっぱいの宝物の極端な対比が鮮やかです。
この話型は、働き者のじいさんと怠け者のじいさんの二人の爺型で語られる話もたくさんあります。
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やまんばあとまごどん
話型名「牛方山姥」「馬方山姥」
牛も馬も、農耕や運搬に重要な役割を果たす家畜でした。生活を共にし、世話をしました。
商品のぶりだけでなく、そんな大切な馬を、やまんばあは食ってしまったのです。馬子どんが復讐するのも無理はありません。
ストーリーは、前半が逃竄譚(⇒《昔話雑学》)で、怖い山姥。ハラハラドキドキさせてくれます。
後半は、一転してこっけいな山姥。馬子に簡単に手玉に取られます。
山姥の二面的性格が面白いです。
こういう笑い話化は、聞き手の要求に応えるものではないかと言われています。
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へびとかじや
新潟県の糸魚川に残っている伝説です。
もとの題名は「浪平行安」といいます。
へびが打った九百九十九本目の刀に、「浪平行安」という銘が入っていたからです。
時代や人物の名前が明らかではないので、昔話として再話しました。その際に、銘の部分は省きました。あまりにリアルで語るには怖いと思ったからです。けれども、最後に次の一文を加えて語ってもいいと思います。
「最後の九百九十九本目の刀には、「浪平行安」と名前が彫ってありましたとさ。」
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ねこのいえ
熊本県の伝説
根子岳(ねこだけ)というのは、熊本県にある標高1433mの山で、阿蘇五岳(あそごがく)のひとつです。
肥後国(ひごのくに=現熊本県)のねこは、七歳になると、根子岳に修行に行くといわれていました。その修行の場がねこの家です。
人間にとっては恐ろしい家ですね。迷い込みたくないです。
根子岳にはもうひとつ伝説があります。それは、根子岳は阿蘇五岳のうちの末っ子で、背が高くなるために、鬼と契約したというものです。
鬼が阿蘇の国を自由にあばれまわれるかわりに、自分の頭に竹田の土を積ませたのです。
それを知った阿蘇大明神が怒って、根子岳の頭をぴしゃぴしゃたたきました。それで、根子岳の山容はギザギザなのだそうです。
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