「笑い話」カテゴリーアーカイブ

地獄に行った吉兵衛さん

じごくにいったきちべえさん

滋賀の昔話

地獄に行って、閻魔さんを手玉に取って帰ってくる話。
昔話として、各地に様々な類話があります。落語で有名なのは 「 地獄八景亡者の戯れ 」。落語をもとに書かれた絵本 『 じごくのそうべえ 』 も人気がありますね。
吉兵衛さんの気楽な生き方、うらやましいです (笑) 。鬼たちも、あんまり恐くないし。閻魔さんが鬼と引きつれて地獄を回るところなんか、まるでお医者さまの回診!ファンタジーの面目躍如といったところです。

共通語テキストは『語りの森昔話集2ねむりねっこ』に掲載しています。⇒書籍案内

日常語での語りを聞くことができます。

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くらいくらい

京都の昔話

入れ子細工の話です。いろいろなバージョンがあるようですが、わたしは、かつて所属していたおはなしサークルの今は亡き仲間から聞き伝えたものを語っています。「 くら~い くら~い 」 と語り始めるので、子どもたちは恐い話だとすぐに分かって乗ってきます。
音声は5歳児に語ったときのもの。入れ子の面積がせまくなるにつれて、笑いがクレッシェンドします。こわいことを期待して、はずされるので、笑うのです。緊張と緩和。からだを寄せ合って、いっしょに怖がって、いっしょに笑う。まさに、愛と信頼の語りの場です。この話を伝えてくださった仲間に心から感謝しています。
この話、一回やると、次回も、またその次の回も、リクエストされます。何回やっても同じように恐がって、同じようにびっくりして、同じように喜びます。ときには、道で出あっても、「 くら~い、くら~い、やって ! 」って言われます ( 笑 )。でもまあ、おまけの話です。
ジャンピング・ストーリーなので、急に大きな音や声が聞こえると心身に変調をきたす子が、いないかどうか、確かめてから語ってくださいね。

共通語テキストは『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』に掲載しています。⇒書籍案内

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豆の大木

まめのたいぼく

新潟の昔話

おじいさんとおばあさんが、豆を植えるとか食べるとか言ってけんかをするところから、話は始まります。
いかにも日本の昔話ですね。このパターンってよくあります。「 豆さんころがれ 」 も同じです。
ここでは、天上の世界で出会うのは、雷さま。で、雨を降らせる手伝いをするのです。
話型でいうと、「 傘屋の天のぼり 」。「 鴨とり権兵衛 」 「 源五郎 」 なんかとおなじです。


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くさかった

奈良の昔話

全国に分布する笑い話です。おまけのおはなしとして、重宝しています。音声は4歳児。「 ホットケーキ 」 のおはなしのあと、もっとしてほしがったのでおまけです。オチはぜんっぜんわかってませんね (笑) 。2年生ではわかりますよ。


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ライブ録音(4歳児)を聞くことができます。

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