やつがたけとふじさんのせいくらべ
山梨の昔話
日本各地に残る山の背くらべの伝説のひとつです。≪昔話雑学≫では、「山の背くらべ」の項で、柳田国男の論考からいくつかの伝説を紹介しました。この富士山と八ヶ岳の伝説は、それより少し後に記録されたものです。『口碑伝説集』は昭和十年の発行です。
音声は関西弁で語っていますが、土地のことばで富士山や八ヶ岳をながめながら語れば、きっと楽しいでしょうね。
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日本各地に残る山の背くらべの伝説のひとつです。≪昔話雑学≫では、「山の背くらべ」の項で、柳田国男の論考からいくつかの伝説を紹介しました。この富士山と八ヶ岳の伝説は、それより少し後に記録されたものです。『口碑伝説集』は昭和十年の発行です。
音声は関西弁で語っていますが、土地のことばで富士山や八ヶ岳をながめながら語れば、きっと楽しいでしょうね。
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鹿児島県の沖永良部島で伝承されていた昔話。
もとの語り手がつけた題は「神様の申し子」です。
赤い花が咲けば男の子、白い花が咲けば女の子が生まれるという予言や、駿馬に乗り、七人力の刀をたずさえて彼岸に出かけて行くというモティーフなど、ヨーロッパ的な雰囲気がありますね。まるで竜退治のようです。
この話型の話は、南西諸島の限られた地域にだけ残っているそうです。
日本の話では、アイヌの話と南の島の話が他と違うスケールを持ったものが多いです。
名前など、言葉が耳慣れませんが、内容的には4年生くらいから聞けると思います。いじめにあった寅千代丸がどのように生きて幸せになるか、勇気づけることができればと思います。
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日本の愚か村話です。「床をとれ」と「手水を回す」のふたつの笑い話が合体しています。この話群は、短くて、次つぎ連鎖することがあるようです。解説は、昔話雑学→こちらを見てください。
この話は、落語にもあります。大人は笑えるのですが、現在の子どもたちには、「床」「手水」の意味がすぐに分からないので、言葉のしゃれで成立するこの話は、笑えないかもしれません。高学年以上の子どもに試してみてください。
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立石寺は、長野県飯田市にある古刹で、九世紀の建立といわれています。そこの仁王像の話ですが、これは、この土地、このお寺にまつわる話なので、昔話ではなく伝説です。人のすむ里から離れた古いお寺の仁王さまが、村に出てくる話ですが、通い婚の風習もまだ人々の記憶にある時代の笑い話ではないかと思われます。
大人向けのおはなし。
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和尚と小僧譚のひとつで、話型名は「小僧改名(こぞうかいめい)」といいます。けちん坊の和尚さんが、おいしいものをいつもひとりで食べるので、小僧が一計を案じる話です。
小僧はひとりではなく三人のパターンが一般的なようです。ここでは、幼い子向けにと考えたので、和尚と小僧が一対一でやりあうものを原話にしました。
餅だけでなく、お酒もいただくという話もあります。
「小僧改名」は、「鮎はかみそり」「馬の落とし物」「焼餅和尚」などの話型といっしょになって、連鎖譚として語られている場合もあります。連鎖譚については、《昔話雑学》で確認してください。
共通語テキストは、出典『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』に掲載しています。 ⇒書籍案内