沼神の手紙

ぬまがみのてがみ

岩手県の昔話

話型名は「沼神の手紙」。「水の神の文使い(みずのかみのふみづかい)」とも言います。
水の神に手紙を届けたために、財宝を得るという昔話。

東日本に多く伝わっているそうです。
沼や池の伝説として伝わっていることが多いといいます。今回紹介した話も、伝説的です。黄金をひる馬が駒ヶ岳になったと、地名由来の伝説として語られていますね。

沼の主は、大蛇や河童ですが、女性になって出現します。

手紙の書き換えのモティーフが中心になっていて、グリム童話の「三本の金髪をもった悪魔」や「手を切られた娘」のようなヨーロッパの昔話を思い出させます。いわゆるウリアの手紙のモティーフですね。こちら⇒《昔話雑学》
ただ、「沼神の手紙」の類話では、手紙を書き換えないでそのまま持って行って、しかも財宝を手に入れるというパターンもあります。

高学年から大人まで楽しめる、夏向けのおはなしです。


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日常語での語りが聞けます。

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