黒い玉、白い玉

くろいたま、しろいたま

アイヌの昔話

パナンペ・ペナンペは、「川上の者・川下の者」という意味です。
ふたりの登場する話はほかにもたくさんあって、いつもパナンペが成功して、ペナンペがまねをして失敗します。軽いこっけい話です。

この「黒い玉、白い玉」では、パナンペもペナンペも鬼から逃げるときに、炭火や灰や茅に化けます。これは、たとえばグリム童話「みつけ鳥」で主人公たちがバラの花とバラの木に化けたり教会とシャンデリアに化けたりして逃げるのと同じ趣向ですね。
話型的にはATU313「呪的逃走」です。呪的逃走については《昔話雑学》「逃竄譚」を見てください。⇒こちら


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