こゆびたろうとたからぐつ
鹿児島県の昔話
主人公は小指太郎ですが、体が小さい子どもという意味ではありません。
五人兄弟の末っ子で、上から順に、親指太郎、人指し指太郎、・・・と名前が付けられているのです。
体が小さいわけではありませんが、末っ子という意味では端っこの存在です。
昔話では、端っこの存在が、主人公となって活躍することが多いです。
前半は、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」にそっくりです。鬼の家に着いてからのナイトキャップの取り換えもヨーロッパの昔話によくあるモティーフです。
けれども、後半の宝ぐつを盗むモティーフや、宝物を家に持って帰るあたりは、とても日本的です。
元気いっぱいの小指太郎の行動を楽しみたいです。
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