「女の子の成長の話」カテゴリーアーカイブ

娘のくりひろい

新潟の昔話

話型名「糠福米福」。全国で非常に多く語られている継子話です。「米福粟福」ともいいます。栗拾いではなく椎の実拾いだったり、援助者が旅のお坊さんではなくて、山姥、おばあさん、神仏、亡くなった母親の霊である鳥だったりします。
ところで、グリム童話「灰かぶり」に登場する白い鳥が、亡母の霊だったことを思い出してください。舞踏会に行く美しい衣装と靴を出してくれますね。お坊さんのくれた小箱も同じまほうです。灰かぶりは靴を残していきますが、ここでは下駄になっています。そっくりですね。
そうです、「糠福米福」は、世界的に見ると、ATU510a「シンデレラ」に属します。シンデレラは、世界的にもっとも広く分布しているといわれる継子話です。
継子話を、自分を支配する存在(母親)から迫害を受け、あるいは阻害され、自分にとって唯一の援助者の力を得て、幸せをつかむ話、と考えると、だれもに心当たりはあり、渦中にいるとき、大きな希望になるのではないかと思います。だから、普遍的に広がっているのではないかと思います。
内容的に、高学年向きでしょう。

 

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うりひめの話

長野の昔話

話型名は「瓜子姫」。全国に分布しています。子どもに語ると、冒頭で「ももたろうと同じだ」と声が上がります。どちらも異常誕生に分類されています。
瓜子姫は大きくふたつの型に分けられます。うりひめが殺されてしまうものと、この話のように結婚するものとです。前者はちょっと残酷な描写があります。柳田国男は、後者が古い形で、もともとは外国から入ってきたのではないかといっています。ATU番号は408「3つのオレンジ」。そういえば、あまんじゃくは、偽の花嫁ですよね。
あまんじゃくが殺されて、その血でソバとカヤの根元が赤くなったという結末もあります。
この話は、瓜子姫が幸せになることと、あまんじゃくが罰せられないことがいいなと思って再話しました。

共通語テキストは、『語りの森昔話集2ねむりねっこ』に掲載しています。⇒書籍案内

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