ゆみた
奈良県橿原に残る伝説。
へびとかじや
新潟県の糸魚川に残っている伝説です。
もとの題名は「浪平行安」といいます。
へびが打った九百九十九本目の刀に、「浪平行安」という銘が入っていたからです。
時代や人物の名前が明らかではないので、昔話として再話しました。その際に、銘の部分は省きました。あまりにリアルで語るには怖いと思ったからです。けれども、最後に次の一文を加えて語ってもいいと思います。
「最後の九百九十九本目の刀には、「浪平行安」と名前が彫ってありましたとさ。」
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へびにょうぼう
話型名「蛇女房」。妻が蛇である、異類婚姻譚です。
見てはいけないというタブー。夫がタブーを冒したために正体が露見。昔話によくあるモティーフですね。
日本の異類婚姻譚は、結末はかならず別離で終わり、聞く者の心に哀しみを残します。なかでも「蛇女房」は、母親が赤ん坊に目玉をあたえて盲目になりますが、その母の愛に涙をさそわれます。
日本全国に広がる昔話です。
伝説もたくさんあります。
滋賀県の三井寺の鐘の伝説が有名です。
今回紹介した「へび女房」は、奈良県の洞川温泉に伝わる伝説ですが、昔話として再話しました。昔話として語る場合は、最後の一文「このお寺は龍泉寺といって、今でも奈良県吉野の天川村にあります。」は、省略してもいいです。
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日本各地に残る山の背くらべの伝説のひとつです。≪昔話雑学≫では、「山の背くらべ」の項で、柳田国男の論考からいくつかの伝説を紹介しました。この富士山と八ヶ岳の伝説は、それより少し後に記録されたものです。『口碑伝説集』は昭和十年の発行です。
音声は関西弁で語っていますが、土地のことばで富士山や八ヶ岳をながめながら語れば、きっと楽しいでしょうね。
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