「動物の話」カテゴリーアーカイブ

むかでとなめくじ

和歌山県の昔話

強い動物と弱い動物が争って弱い動物が勝つというパターンの動物競争譚は、世界じゅうにあります。この「むかでとなめくじ」は、足の速さの競走です。
ただ、興味は、足の速さにあるというよりも、むかでの足の数の多さに興味が向いています。「むかでの使い」⇒こちら「むかでの医者むかえ」⇒こちらも同じ趣向ですね。

それにしても、むかでやなめくじが日常的に見られる環境も減ってきているので、本来幼い子ども向けの話なのに、中学年以上でないと面白みが分からないかもしれません。江戸やわらじも、小さい子には分かりませんね。
どちらにしても、おまけの話です。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。


⇒動物たちの話一覧へ

ありがたい

秋田県の昔話

人を食ったような話ですね。
ただのシャレなのですが、アリとハチの表情が目に見えるようで、笑ってしまいます。

日常会話の中で、こんな小話がひょいと出てくる場に魅力を感じます。
どうぞ、ご自分の土地の言葉で語ってみてください。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。



⇒動物たちの話一覧

むかでの医者むかえ

むかでのいしゃむかえ

宮城県の昔話

話型名は「百足(むかで)の使い」

百足は足がたくさんあるから、使いに適任だと思ったのに、草履をはくのに手間取って、かえって時間をとったという話。

おまけの話にどうぞ。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。


⇒動物たちの話一覧へ

ありはありったけ

香川県の昔話

動物たちが道で見つけたものやつかまえた獲物を分配する話は、あちこちに残っています。たいていは、このような言葉のシャレを楽しむ話です。

お金の単位が文(もん)なので、幼児には向きません。ちょっと残念。
小学生以上でも、「昔は、お金を、いちもん、にもんって数えたのよ。そのころのおはなしです。」とひとこと説明してから話すといいでしょう。

このようなレパートリーを持っておくと、お話をもうひとつとせがまれたときに便利ですし、雰囲気がとても和やかになります。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。


⇒動物たちの話一覧へ

きつねとくま

岡山県の昔話

ずるいきつねが、人のいいくまをだまします。

一緒に畑を作って地面の上のものヲもらう者と下のものをもらう者を先に決めておく、というこの話は世界中にあります。話型名は「ずるい相棒」といいます。
きつねがくまを蜂の巣につれていく話は、話型名「熊とハチミツ」。これも世界中にあります。

ずるいきつねですが、いつもうまくいくとは限りません。
くまが、仕返しをします。これも、世界中にあります。話型名「きつねが馬のしっぽにぶらさがる」。

きつねの向こうの山まで飛ばされるところ、子どもは大笑いするでしょう。


下のボタンからテキストをダウンロードできます。

日常語の語りが聞けます。



⇒動物たちの話一覧へ