「笑い話」カテゴリーアーカイブ

空にのぼったおけやさん

そらにのぼったおけやさん

新潟県の昔話

話型名は「源五郎の天昇り」
何らかの偶然で天にのぼって、幸運を手に入れる話を誇張して語った笑い話です。
スケールの大きい楽しい話です。

おなじ話型で「かみなりさまとかさやさん」を再話していますので、そちらも参考にしてください。⇒こちら
どちらも、ストーリーは幼い子にもわかるのですが、「おけのたが」をイメージしづらいので、小学生以上がいいかとおもいます。ちょっと説明してから語り始めるといいでしょう。


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隠れみの

かくれみの

熊本県の昔話

話型名「宝物交換(たからものこうかん)」
笑い話です。
知恵の働きがテーマで、主人公は彦市です。彦市が天狗をだまして隠れみのを手に入れるやりとりのおもしろさ、灰になった隠れみのを体に塗ってからばれるまでのおもしろさが、秀逸です。
ここでは、隠れみのと交換しますが、鼻が高くなる扇と交換する類話もあります。
全国あちこちで伝えられているようです。


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かみなりさまとかさやさん

富山県の昔話

話型名は「源五郎の天昇り」といって、何らかの偶然で天にのぼって、幸運を手に入れる話を誇張して語った笑い話です。

その何らかの偶然というのは、たとえば、なすの苗を植えたらどんどん育って天まで届いてしまったとか、桶屋が桶を作っているとき、たがにはじかれて天にのぼったとか。「かみなりさまとかさやさん」は、傘が風に吹かれて、いっしょに天まで飛んで行きます。

結末は、夢だったとか、桑畑に落ちたとか、竜宮まで落ちて歓待されたけど釣り人に釣り上げられたとか、琵琶湖に落ちて源五郎ブナになったとか、さまざまです。

幼い子に語れるものを再話してみました。


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尻なりしゃもじ

しりなりしゃもじ

新潟県の昔話

話型名を「尻鳴り箆(べら)」といいます。

それでなでるとお尻が鳴りだすという珍しいへらをひろった男が出世する話。なんだかおかしな話です。

お尻が鳴る音は、「おっぽこ、こっぽこ、すってんねんじん」とか、歌うように調子よく語られたようです。

主人公は、ばくち打ち、なまけもの、ならず者、貧乏人がほとんどです。
しゃもじが福を招く呪物と考えられていたことが、この話の背景にあったのではないかということです。


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法事のごちそう

ほうじのごちそう

宮崎県の昔話

話型名は「いもころがし」といいます。

村の人たちが、法事やお祝いの席で、作法が分からなくて、庄屋や和尚のまねをするのですが、つぎつぎ失敗します。その連鎖がおもしろいです。

愚か村話(⇒こちら)や、愚か婿話として話されるそうです。
このモティーフは、落語にもあります。

愚かな人や行為を上から目線で笑っているのではなく、自分自身にもあるあると、楽しんでいます。


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