かがみのおやじ
岩手県の昔話
鏡を知らない人たちの話ですが、いったい舞台はいつ頃なんでしょう。
ナンセンスな笑いばなしだから、そんなことを詮索する必要はないのでしょうけれどね。
全国に伝わっている笑い話です。
愚か者をばかにして笑う話なのですが、主人公も妻も村の人たちもみな情に厚い人たちでほのぼのとします。
大人向きの話です。
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ぐつのおつかい
話型名は「法事の使い」といいます。愚か話のひとつです。
登場人物は、兄と弟だったり、親と子どもだったり、和尚と小僧だったりして、全国に残っている話です。
天真らんまんな主人公「ぐつ」の失敗に、大人(兄、和尚)がふりまわされるのが痛快です。そして、ふりまわされても、困ってはいるけれど、本気で憎むことがないのも、ほっとします。
法事、和尚の衣、甘酒、甕、風呂をわかすなどの環境は、現代の子どもにはなじみのないものです。だから、幼い子どもには理解できないのが残念です。ちょっと説明すればわかる程度の3,4年生以上の子どもたちにどうぞ。
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たわらやくしのめのがん
話型名は「俵薬師」といいます。
とってもずるがしこい男が主人公です。
他人をだますのは当たりまえ、殺人もいといません。そして幸せになるのです。
こんな話、倫理的にどうなの?と思われるかもしれませんが、類話は日本じゅうにあります。
いえ、世界じゅうにひろがっているのです。
詐欺に気をつけろっていう話なんでしょうかねえ。
いやいや、人間の中にはそんな部分が隠れていて、隠された暗い部分を語りの中で表に出して笑い飛ばそうってことではないかと思います。
昔話の包容力を感じるところです。リュティさんは、「昔話というガラス玉の中に世界が映っている」といいます。
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そらにのぼったおけやさん
話型名は「源五郎の天昇り」
何らかの偶然で天にのぼって、幸運を手に入れる話を誇張して語った笑い話です。
スケールの大きい楽しい話です。
おなじ話型で「かみなりさまとかさやさん」を再話していますので、そちらも参考にしてください。⇒こちら
どちらも、ストーリーは幼い子にもわかるのですが、「おけのたが」をイメージしづらいので、小学生以上がいいかとおもいます。ちょっと説明してから語り始めるといいでしょう。
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