ぼっこくいあねさま
岩手県の昔話
「ぼっこ」というのは、秋田県や岩手県で赤ん坊のことをいいます。
婿入りの資格試験の話を「難題聟」といいますが、ここでは、「ぼっこを食べる」という難題をパスした主人公が、長者の娘の婿になります。
肝試し的な要素がありますね。
赤ん坊を食べる娘のようすは、まるで怪談です。
聞き手を怖がらせて、ほっとして笑わせる話です。
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果てなし話です。
同じ言葉で同じ動作やことがらをくりかえす話。リズムや擬音語が楽しいので、聞き手ははじめのうちはよろこんで聞くし、すぐに覚えていっしょに声に出したりします。
けれども、いつになってもおしまいにならないので、飽きてしまって、「もうやめて」といいます。だから、もっともっととおはなしをねだる子に、話を切り上げるために生まれたのが、この果てなし話です。
地域によって、切りなし話とか、眠たい話、ぶらぶら話、長い話というそうです。
岡山県の「へびの天のぼり」⇒こちらも見てください。
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けもののおうさま
話型としてみると、「古屋の漏り」と「さるのしっぽはなぜ短い」の由来話と「太陽をおがむ話」が組み合わさっています。
語り手はうまくつなげて楽しんでいるように思います。もちろん聞き手も楽しんでいるのでしょう。
「もるんが乗った」「もるんが引っ張る」の言葉は、リズムに乗ってうまく語れば大笑いできますね。
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