さるとかえるのたび
和歌山県の昔話
かえるは全然走らないで楽をしましたね。
AT275「二匹の動物の競走」ということで、世界じゅうにある話です。
たいていは、走るのが遅い動物が知恵を出して速い動物を追い抜いて勝つというパターンです。イソップの「うさぎとかめ」がそうですね。
日本の昔話では、《おはなしひろば》に「たにしとたぬき」を紹介しています。
おまけのはなしにどうぞ。
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さるとかえるのたび
かえるは全然走らないで楽をしましたね。
AT275「二匹の動物の競走」ということで、世界じゅうにある話です。
たいていは、走るのが遅い動物が知恵を出して速い動物を追い抜いて勝つというパターンです。イソップの「うさぎとかめ」がそうですね。
日本の昔話では、《おはなしひろば》に「たにしとたぬき」を紹介しています。
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やまんばあとまごどん
話型名「牛方山姥」「馬方山姥」
牛も馬も、農耕や運搬に重要な役割を果たす家畜でした。生活を共にし、世話をしました。
商品のぶりだけでなく、そんな大切な馬を、やまんばあは食ってしまったのです。馬子どんが復讐するのも無理はありません。
ストーリーは、前半が逃竄譚(⇒《昔話雑学》)で、怖い山姥。ハラハラドキドキさせてくれます。
後半は、一転してこっけいな山姥。馬子に簡単に手玉に取られます。
山姥の二面的性格が面白いです。
こういう笑い話化は、聞き手の要求に応えるものではないかと言われています。
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話型名「鳥呑み爺」。動物の力によって富を得る本格的な話のひとつです。全国に伝わっています。
おじいさんは、意図せず思いかけず鳥を飲みこんでしまいます。これが古い形で、意図的に鳥を殺して食べる話もあるそうですが、それは新しい形だそうです。
鳥は、カモ、シジュウカラ、ヤマガラなど。紹介した話では、単に「鳥」となっていますが、歌の中に「しじゅうがらがら」とあるので、シジュウカラなのでしょう。
鳥の歌は、ほんとに多様です。たとえば、
「あやちゅうちゅう、錦のおん宝おん宝、助かった」
「しじゅうからからすっぺらぽん、鴨食てポン、どじょう食てポン、のどがこそばゆいチンカンポン」など。
ここは、聞かせどころ、笑わせどころですね。
上手く語れば、子どもたちはいっしょに歌ってくれるでしょう。
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