りゅうじんさまとはなうり
鹿児島県の昔話
竜宮から贈り物をもらって来て、お金持ちになる話です。
話型名「竜宮童子」。そのなかでも、「竜神さまと花売り」は、「竜宮子犬」と呼ばれる話です。
もらってくるのは子犬です。
主人公は幸せになりますが、それをねたんだ金持ちの兄は、欲を出して失敗します。「とほう」こちら⇒とは、趣向は同じでも、ストーリーも結末もずいぶん異なりますね。
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ねこのいえ
熊本県の伝説
根子岳(ねこだけ)というのは、熊本県にある標高1433mの山で、阿蘇五岳(あそごがく)のひとつです。
肥後国(ひごのくに=現熊本県)のねこは、七歳になると、根子岳に修行に行くといわれていました。その修行の場がねこの家です。
人間にとっては恐ろしい家ですね。迷い込みたくないです。
根子岳にはもうひとつ伝説があります。それは、根子岳は阿蘇五岳のうちの末っ子で、背が高くなるために、鬼と契約したというものです。
鬼が阿蘇の国を自由にあばれまわれるかわりに、自分の頭に竹田の土を積ませたのです。
それを知った阿蘇大明神が怒って、根子岳の頭をぴしゃぴしゃたたきました。それで、根子岳の山容はギザギザなのだそうです。

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15世紀室町時代のお伽草子です。
別名を「七夕」といい、七夕の由来を語ります。
天上の異郷遍歴譚であり、難題嫁、異類婚姻譚でもあります。これらのモティーフは、ヨーロッパの昔話にもあるので、世界共通で本当に古くから好まれてきたストーリーなんだなあと、おどろいてしまいます。
七夕の話は様々あって、特に天人女房が多いのですが、ここは、男が彼岸の存在で、妻が夫を求めて天にのぼるというのが、ちょっと違っておもしろいと思います。
宵の明星や、すい星、スバルなどの星が登場するのも、おもしろいですね。
ぜひ七夕に語ってくださいね。
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いのちのろうそく
印象的な話ですが、『日本昔話通観』には3話しか載っていない、珍しいものです。
話型名「寿命のろうそく」
ろうそくの長さが人間の寿命を示していて、ろうそくが消えるとき、その人の寿命も終わるという設定で、ストーリーが進みます。
ここで紹介した広島の話では、はしごを登って天国に行きます。天国にろうそくが並んでいるのです。門番が鬼だというのが意外です。
鬼が目覚めないか、子どもたちははらはらしながら聞きます。
ろうそく=寿命というモティーフは、グリム童話にあります。KHM44「死神の名づけ親」。ここでは、ろうそくは、洞窟の中に並んでいます。ヨーロッパにはよくあるモティーフのようです。
共通語テキストは『語りの森昔話集6プレッツェモリーナ』に掲載しています。⇒書籍案内