ライオンとねずみ

マケドニアの昔話

相手を見くびってはいけない。謙虚でいたいものです。

ATU75「弱者の助け」という話型で、世界中に広がっているようです。イソップ寓話にもあって、そちらのほうが有名ですね。

動物の話は幼い子にもよく理解できます。


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ふたりの友

ふたりのとも

エチオピアの昔話

友情について描かれた昔話。

きちんと三回の繰り返しがあって、すっきりと分かりやすい形になっています。
貸したお金がふしぎに友達のところに戻ってきますが、これは状況の一致といえます。まほうではないけれど、奇跡を感じさせます。

エチオピアの東の海岸地方のダナキル族の伝承だそうです。


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緑ずきん

みどりずきん

イランの昔話

冒頭、猟師の娘は、父親がとらえてきた馬と結婚します。
ああ、異類婚姻譚だなと気づきますが、この馬が、じつは《翼のある天使》だというところから、いっきに壮大なファンタジーの世界に入っていきます。
魔神の母親やおばが娘に難題を出し、亡き者にしようと追いかけてきます。呪的逃走のモティーフが、はらはらさせてくれます。
主人公の娘がさまざまな試練を乗り越えることで、夫緑ずきんはすくわれ、ふたりは幸せになります。

結末の「この上もなくぜいたくに、この上もなく楽しく暮らしました。」は、現実を生きる語り手聞き手たちにとっての願望であり、夢でもあるのでしょう。
この結末句、気にいっています。


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くまのしっぽはどうして短くなったか

ノルウェーの昔話

ATU1「魚泥棒」+ATU2「しっぽの釣り」
この二つの話型が結びついている話は、よくあるそうです。
「魚泥棒」も「しっぽの釣り」も世界じゅうに広く語られている話です。ただ、「しっぽの釣り」はさすがに暑い国にはなさそうです。

日本の話としては、大阪の伝承を紹介しているので比較してみてください。⇒こちら

動物昔話は、人の世の比喩でもあるのですが、幼い子が喜ぶ話でもあります。
スウェーデンのこの話では、きつねが悪賢く、くまがまぬけという設定です。この動物の性格は、民族によって異なるようです。くまではなくおおかみやジャッカルが登場するものもあります。

どうぞ、冬に語ってください。


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娘とミルク

むすめとみるく

イソップ物語

イソップは古代ギリシャの人です。だから、とても古い話なのですが、今でも新鮮な響きがあります。
日本のことわざでは、「捕らぬ狸の皮算用」というところでしょうか。
ストーリーは小さい子どもでも分かりますが、娘の行為の愚かさかげんが分かるのは、四年生以上だと思います。おまけの話にどうぞ。

イソップについては、昔話雑学をご覧ください。こちら⇒


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まほうの馬

まほうのうま

ウズベキスタンの昔話

長い話ですが、昔話でよく使われるモティーフが、つぎつぎ出てくるので飽きません。
はらはらさせる呪的逃走のモティーフ、じれったいウリアの手紙のモティーフ、援助者が自分をを殺してくれと頼む感動的なモティーフなどです。

敵役のディフが道化の要素を持っていて、笑えます。
呪的逃走の部分でのおひめさまとディフのやりとりは、もともと音楽的な要素があったと思われます。遊びの歌かもしれません。

ウズベキスタンは、中央アジアにあって、多民族国家。
古代からシルクロードの中継地点でもあった所です。


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王さまの病気

おうさまのびょうき

マルタの昔話

大笑いしながら心が温まる話ですね。
この魔法、偶然といってしまえばそれまでですが、主人公のまっすぐな思いが生んだ奇跡だと感じます。

地中海のマルタ島は、日本の屋久島の半分くらいの面積の島です。そんな小さな島に伝わる小さなほほえましい昔話です。


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金のひげの巨人

きんのひげのきょじん

フランスの昔話

「かしこいモリー」や「ジャックと豆の木」とよく似たスリル満点の楽しい話です。

ATU328「少年が鬼の宝を盗む」

主人公が盗む鬼の宝が、いかにもふしぎな呪物で、想像力をかき立てます。

長い話ですが、スピーディに進むので、退屈することはありません。主人公も、敵役の巨人(たち)も陽気で、楽しく聞くことができます。

中学年から聞けると思います。


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動物たちの冬ごもり

どうぶつたちのふゆごもり

ロシアの昔話

協力して作業をしようというときに、怠け心のせいで断り、その成果だけを手に入れようというわがまま者の話はよくあります。それがこの話の前半です。
そして後半では、そんなわがまま者たちが、危機に瀕しては一転して協力して、悪者を追いはらいます。

幼い子が喜ぶ話です。
「冬を避けて夏を探しに行くんです」のくりかえしがリズミカルで印象的です。

ATU130「動物たちの夜の宿(ブレーメンの町音楽師)」と130A「動物たちが家を建てる」が合体しています。


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お月さまをさがしに行くはなし

おつきさまをさがしにいくはなし

パプア・ニューギニアの昔話

イリモというのは、東南アジアに生えている高木です。
「イリモ」というのは、パプア・ニューギニアでの呼び名で、日本では「エリマ」と呼ばれて合板の材料として輸入されています。大きいものは高さ70メートルにもなるそうです。

この話は、月の満ち欠けについての伝承です。
幼い子に、月は満ち欠けがあるんだよと教える話ですね。
月や太陽についての由来ばなしは、いろいろな民族が持っています。天体に物語を見る、素朴な空想が楽しいです。


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