いちじくばたけのぼうれい
アルゼンチンの昔話
話型名を「幽霊に変装した泥棒たち」といいます。
スペイン、ポルトガル、イタリア、ブルガリア、アルゼンチン、エジプト、ナイジェリアに報告があるそうです。世界でもせまい範囲でしか語られていないんですね。
でも、このおもしろさは、普遍的な気がします。
話型カタログでは、1740Bですが、この前後には同じようなおかしな話が並んでいます。
高学年のおまけの話にどうぞ。
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こわいものなしのじょヴぁんにん
ATU326。話型名は「怖さとは何かを知りたがった若者」
グリム童話4番「怖がることを覚えるために旅に出かけた男の話」も同じ話型です。グリム4番はとても長い話ですが、イタリアのこの話は、すきっとまとまっていて、類話だとは思えないくらいです。
この話型では、主人公がラストで何を怖がるのかが注目されますが、ジョヴァンニンの話はとても哲学的で印象的です。
また、人が顧みなくなった屋敷に宝が隠されていて、その宝が世に出たくて化けて出てくるという「化け物寺」の話は、日本にもたくさんあります。
興味深いです。
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おばあちゃんのはなし
ATU333「赤頭巾」
とっても有名な「赤ずきん」は、グリム童話に収められていますね。グリム兄弟による再話ですが、さかのぼると、ペローにも「赤ずきん」があります。
グリムの「赤ずきん」では、おおかみに飲みこまれた赤頭巾とおばあさんは、猟師に助けられますが、ペローの「赤ずきん」は、おおかみに食べられたところで終わります。
さて、今回紹介する「おばあちゃんの話」は、そのペローの時代より前から人びとのあいだで語られていた「赤ずきん」のひとつです。
狼男との会話がリズミカルに繰り返されますが、聞き手の子どもたちの緊張はどんどん高まっていきます。
子どもは恐い話が好きですが、これはこわがって楽しむおはなしです。
子どもとの信頼関係をもとに、じょうずに恐がらせてあげてくださいね。
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スイスアルプスといえば、わたしたちは、ハイジを思い起こすし、すばらしい自然の絶景が目に浮かびます。それで、憧れでもあるんですが、もともとは、とても厳しい自然が立ちはだかる場所でもあります。
そんな場所では、人びとは、自然の中の説明できないものにおそれをいだき、化け物のせいだと考えがちです。
このはなしの「ふくろう」も、そんな存在です。
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つきのひかり
ATU365「死んだ花婿が花嫁を連れ去る」という話型です。
レオノーレといって、古代の死者信仰に基づく伝説だそうです。フランスの類話「白いハンカチ」も見てください。⇒こちら
怖いですね。そして悲しい。
戦争が若者の想いを犠牲にしていく姿が、死者の行列から読み取れます。
主人公が死を選ばないでどこまでも生きて、新たな道を歩こうとする、そして幸せになるところに、希望を感じます。そこが「白いハンカチ」や『おはなしのろうそく19』の「金の髪」とは一味違う所です。
ぜひ語ってください。
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おはなしをしていのちがたすかるはなし
深い森のある国には、森の中に森女っていうのがいるんですね。妖精や山男やババ・ヤガーの仲間なんでしょうか。
森女は、どうしてお話がきらいなのでしょうね。
でも、パンの作り方や食べ方が、お話になるんですね。パンの一生っていうお話でしょうか。
そういえば、ずうっと昔、ストーリーテリングの本の中で、子どもたちに何時間でも電話帳を読んで楽しませるおじさんの語り手がいたって読んだことがある。そのときは理解できなかったけれど、今は少し分かるような気がします。
聞き手がいて語り手がいたら、何でもお話になるんです。
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