ふたごのきょうだい
キューバの昔話
弟が兄さんのふところに入ってしまうほど小さい双子の話です。
極端性にびっくりします。でもそれで当たり前に話が進んで行くところが昔話です。極端に小さい弟は、魔法を使うことができます。
敵役も出て来ますが、悪者ではなく、ほんわかとハッピーエンドで終わります。
軽快に語れば低学年でも聞けると思います。
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よくのふかいかじや
ATU330「鍛冶屋と悪魔」
話型名は「鍛冶屋と悪魔」ですが、登場するのは、悪魔ではなくて神さまです。
主人公の鍛冶屋は、欲ばりだし面倒くさがり屋だし、考えは浅いし、いいとこなしの人物です。でも、神さまは彼を見捨てません。
昔話には、こんな主人公がたくさん登場します。自分はダメ人間だと思っている人が世の中にはたくさんいて、その人たちに、それでも救われるんだって、メッセージを送っているようです。
だれでも、多かれ少なかれこの鍛冶屋のような部分を持っているのだと思います。
正しくあれと教える話ばかりでは、疲れますものね。
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ほくとしちせい
原話は「ヴォス(荷車)の星」といいます。
星のならびの形が荷車を連想させるからなのでしょうけれど、ストーリーに荷車は出て来ないので、一般なよびかたの「北斗七星」を題名にしました。
北斗七星にまつわる話は世界じゅうにあります。人の想像力の豊かな広がりをおもしろく思います。
アメリカ先住民族に伝わる「コヨーテが星座をつくる」もあわせて見てください。⇒こちら
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りんごのうすぎり
ATU513「並はずれた旅の道連れ」
グリム童話の「六人男世界をのし歩く」や、日本の「こんび太郎」と同じ話型です。
主人公は、旅の途中、特別な能力を持った人と仲間になります。その仲間の力で目的を達する話ですが、この「りんごのうす切り」のように、結局は主人公ひとりが敵をやっつけることが多いです。
ほんとうは能力があるんだけど、仲間がいてはじめてその能力を発揮できるということなのかなと思います。
長い話です。
でも、昔話らしいモティーフが次々出てくるので聞きやすいと思います。
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こうていののみ
話型名は、ATU513A「6人が世界じゅうを旅する」。
グリム童話KHM71「六人男世界をのし歩く」の類話です。
冒頭の、皇帝がのみの皮を当てさせるのは、求婚者テストです。
それにしても、のみを育ててその皮をはぐなんて、ナンセンスもいいところですね。このユーモアが話全体をおおっています。だから、6人兄弟の能力(特性)が、課題解決にぴたりと合致することも、奇跡的な驚きというより、思わず笑ってしまうような面白さです。(ここは、昔話の語法的にいえば、状況の一致ですね)
テンポよく軽やかに語って楽しめばいいと思います。
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ようきなぴぺ
ロートリンゲンは、フランスの、ドイツに隣接する地域。ドイツ語読みではロートリンゲン、フランス語読みではロレーヌです。
この地方の民衆が昔話を語り伝える場は、「楽しい部屋」と呼ばれるだんらんの部屋で、気の合った村人たちが集まって、歌ったり話をしたりしたそうです。
何世代にもわたって伝えられてきた昔話はその家の財産と考えられ、遺産のようにしっかり守って次の世代に伝えなくてはならないと考えられていたとのことです。
この「陽気なピペ」は、ATU330「鍛冶屋と悪魔」に分類されます。
「恐いものなしのジョヴァンニン」にあるモティーフが使われていますが、落ちてきた怪物が600年も呪われていたお姫さまだなんて、奇想天外。しかも、ピペはそのお姫さまと結婚します。昔話の語法的には、平面性の表れ。
長い話ですが、ユーモアがあって、つぎつぎとエピソードが展開して、飽きません。
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