「女の子の成長の話」カテゴリーアーカイブ

いらくさとよもぎ

中国の昔話

中国少数民族の白族の昔話です。
よく似た話として、日本の「天道さま金のくさり」⇒こちらがあります。「まゆ綱灰づな」⇒こちらも類話ですね。
この類話は朝鮮半島にもあります。⇒こちら

恐い話なので、幼い子には向きませんが、子どもの好きな逃竄譚です。 
結末が由来譚になっている点は、日本の話と同じですね。


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大食い娘

おおぐいむすめ

クロアチアの昔話

ATU501「三人の年老いた紡ぎ女」

グリム童話KHM14「三人の糸紡ぎ女」やデンマークの「トリーレヴィープ」⇒こちらと同じ話型です。
でも、この「大食い娘」の話は、深刻さがなくてとてもコミカルですね。

そして、妖精たちの体の不具合も糸紡ぎのせいにしないで、主人公がちゃんと直してやる、そのやり方もユーモアに満ちています。

主人公の娘は、大食いであるだけでなく、とっても知恵がありますね。


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トリーレヴィープ

デンマークの昔話

ATU501「3人の年老いた紡ぎ女」

前半は、イギリスの昔話「トム・ティット・トット」やグリム童話「ルンペルシュティルツヒェン」のような名まえ当ての話です。
でも、トム・ティット・トットやルンペルシュティルツヒェンが悪魔的な存在なのに対して、トリーレヴィープは、心優しい妖精のようで、聞き手をほっとさせてくれます。
トリーレヴィープのやさしさは、後半の3人の糸紡ぎ女のモティーフにはっきり表れます。娘がこびとに感謝している結末も、聞いていて満足感があります。


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おばあちゃんの話

おばあちゃんのはなし

フランスの昔話

ATU333「赤頭巾」

とっても有名な「赤ずきん」は、グリム童話に収められていますね。グリム兄弟による再話ですが、さかのぼると、ペローにも「赤ずきん」があります。

グリムの「赤ずきん」では、おおかみに飲みこまれた赤頭巾とおばあさんは、猟師に助けられますが、ペローの「赤ずきん」は、おおかみに食べられたところで終わります。

さて、今回紹介する「おばあちゃんの話」は、そのペローの時代より前から人びとのあいだで語られていた「赤ずきん」のひとつです。
狼男との会話がリズミカルに繰り返されますが、聞き手の子どもたちの緊張はどんどん高まっていきます。

子どもは恐い話が好きですが、これはこわがって楽しむおはなしです。
子どもとの信頼関係をもとに、じょうずに恐がらせてあげてくださいね。


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歌うふくろ

うたうふくろ

スペインの昔話

子どもが、悪者に袋に入れて連れて行かれる話は、ほかでも聞いたことがありますね。語りの森でも紹介しています。⇒紙のおうちのヤンネマン
ただ、袋の中で歌を歌わされる話は、そんなに多くないようです。

ところで、日本でも、ひと昔前には、「子取りに取られる」とか、「サーカスに売られる」とかいって、大人たちが、子どもを誘拐されないように恐がらせたものです。


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カトリンがくるみをパチリと割った話

かとりんがくるみをぱちりとわったはなし

イギリスの昔話

ATU306「踊ってすり切れた靴」
グリム童話に類話があります(KHM133)が、あの話と同じ話型です。
「踊ってすり切れた靴」では、地下の不思議な世界で踊りまくるのはお姫さまたちですが、「カトリンが~」では王子さまです。
王子さまを妖精の手から救い出すのが主人公の少女カトリンです。「踊ってすり切れた靴」では旅の兵隊がお姫さまたちを救い出します。救い出すのはどちらの話でも、たまたまやって来た旅人ですね。
リュティによると、昔話の主人公は、本質的なものと出会うために旅に出るのですが、この話ではふしぎな世界にとらわれている人を救い出します。そしてそのことで自分自身が幸せになります。


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魚に変えられた若者

さかなにかえられたわかもの

ジャマイカの昔話

ATU327「子どもたちと鬼」
この話型には、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」や、イギリスの昔話「ミアッカどん」などがあります。
子どもが恐ろしい鬼や魔女から逃げるという、幼い子どもがドキドキはらはらする話が多いです。

この「魚に変えられた若者」は、悪者がふたり(魔女とパイ)いてちょっと複雑な構造になっているので、あまり幼い子には難しいですね。

ジャマイカは島々からなる国です。島や海の景色を楽しんで語りたいです。
海にも怖ろしい化け物はいるんですね。


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かしこいお手伝いの娘

かしこいおてつだいのむすめ

リトアニアの昔話

グリム童話では94「賢い百姓娘」が類話です。
グリムは真面目な雰囲気ですが、このリトアニアの話は、くすっと笑える要素がたっぷりあります。それにグリムのほうは長いですから、高学年にしか語れません。この話は3年生くらいから聞いてくれるでしょう。

なぞなぞを楽しみながら、感心したり、ほろっとしたりしてください。


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美しいテレジーナ

うつくしいてれじーな

イタリアの昔話

恋人たちのかわいらしいお話です。

ATU879「バジル娘」
娘がバジルに水をやっているところを、王子さまが見つけるところから、「バジル娘」という話型名になっています。

からかいの言葉のやりとりは、たいてい詩の形になっているそうです。
17世紀の『ペンタメローネ』にあります。

「わたしは指を切る」からの4行は、結末句。とっても印象深いです。

ところで、奈良の民話の「お藤井戸」も同じ話型です。
柳生十兵衛と村の娘お藤のやり取りがあります。こちらは、お藤の知恵があることに感心した十兵衛が、妻にするという話です。


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小さなからす

フランスの昔話

病気の父親の眼を治すために、三姉妹の末っ子が、からすと結婚します。
この冒頭のモティーフは、「猿婿」や「蛇婿」など日本の異類婚姻譚とそっくりですね。異なるのは、異類(からす)がじつは魔法にかけられた王子さまで、からすと結婚した娘が幸せになるところです。

嫉妬した姉さんたちの策略で、末娘は王子さまを失います。王子を探して旅に出ますが、ここが話の中心になっています。
ATU425「いなくなった夫探し」


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