さるの裁判

さるのさいばん

朝鮮半島の昔話

話型名「恩知らずなヘビが捕らわれの身に戻される」。ATU155。

ほかの話では、とら以外に、へび、おおかみ、くまなどが、男をだます悪い動物として登場するようです。
「善い行いに対して悪い行いで報いてよいのか」ということがテーマですね。
さるの裁き、すかっとします。

北欧からアジア、アフリカまで、世界じゅうに伝わっている話です。
ところが、なぜか日本にはありません。「恩を仇で返す」ということわざはありますけれど。

ところで、イソップにはこんな話があります。
・・ひとりの農夫が、寒さにこごえたへびをみつけました。あわれに思った農夫は、へびをひろいあげてふところに入れてやりました。あたたまって本性をとりもどしたへびは、自分の恩人にかみついて殺してしまいました。死に際に農夫はいいました。「こうなってもしかたがない。たちの悪いやつをあわれんだのだから」・・・

哀しいですが、たしかに人間の一面を表していますね。

でも、さすがに昔話は、悪いやつがやっつけられて終わります。

テキストは、『語りの森昔話集5ももたろう』に掲載しています。こちら⇒書籍案内

語りが聞けます。



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