カンチルとワニ

インドネシアの昔話

カンチルというのは、和名をマメジカといって、東南アジアの熱帯雨林に棲む小さな鹿です。うさぎくらいの大きさのとっても弱い動物で、森の中でいつも大型動物に命をねらわれているそうです。その弱い存在のカンチルが、知恵を使って強い動物をやっつける物語が、インドネシアやマレーシアに伝わっています。「マメジカ説話」といって、ほんとうにたくさん残っているそうです。

ATUでは58番「ワニがジャッカルを運ぶ」に分類されています。ワニを数えるのは、カンチルだけではなく、ジャッカルであったり、うさぎであったり、猿であったりします。が、だまされるのはいつもワニです。この類話は世界じゅうに広がっているわけではなくて、アジア、アフリカに限られているようです。

後半、ワニが丸太のふりをしたり枯れ木のふりをしたりするモティーフも面白いですね。昔話ではよく死んだふりをするのですが、このワニはとってもユーモラスです。

音声🎵は4年生に語っています。

テキストは『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』に掲載しています。こちら⇒書籍案内

4年生のライブが聞けます。

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