トーレ・エッペのゆうれい
スウェーデンの昔話
夏の怪談話にいかがですか。
教会の中に幽霊や化け物が出るという話はたくさんあります。日本の場合は、お寺、それも住職がいなくなった古寺ですね。洋の東西を問わず、恐い話は好まれるようです。そして、必ず恐いもの知らずの者が肝試しに行って、成功してお金持ちになります。
スウェーデンのこの話は、主人公が、豪胆な男性ではなく、娘なのが嬉しいです。しかも、まっくらな谷川まで行って、幽霊の頼みごとをきくというように、二重の肝試しです。きっと川の中から聞こえて来た声のぬしも幽霊ですね。
なんとなくロマンスを感じるので、あまりおどろおどろしく語らないほうがいいと思います。
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